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トランプ氏、DMZで「北朝鮮の脅威に屈しない」メッセージを

トランプ氏、DMZで「北朝鮮の脅威に屈しない」メッセージを

Posted October. 27, 2017 08:49,   

Updated October. 27, 2017 09:35

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大統領府は26日、来月7、8日に訪韓するトランプ米大統領に、新設された在韓米軍平沢(ピョンテク)基地「キャンプ・ハンフリーズ」の視察を要請したことを明らかにした。大統領府がトランプ氏の非武装地帯(DMZ)視察に反対しているという米紙ワシントン・ポストなど一部の外信報道に対しては、「DMZに行かない方がいいと伝えたことはない」と明らかにした。DMZ視察に反対したことはないが、視察してほしいと要請もしなかったという意味だ。

トランプ氏は25日(現地時間)、ホワイトハウス担当記者団がDMZを視察するかどうか尋ねると、「話さない方がいい。驚くことになる」と余地を残した。一部のメディアは、DMZ「サプライズ訪問」の可能性を残したと解釈した。これに先立ち、ホワイトハウス関係者は23日、「トランプ大統領がキャンプ・ハンフリーズを視察する可能性が高い。(DMZとキャンプ・ハンフリーズ)両方とも視察することは難しい」と明らかにし、DMZを視察しない方向に重点を置いた。米国務省内でも「炎と怒り」、「完全破壊」など北朝鮮に対する強硬発言をしてきたトランプ氏のDMZ視察が意図しない結果をもたらさないか懸念する声もあるという。

DMZは1983年のレーガン大統領の視察以降、ブッシュ大統領を除いてすべての米大統領が訪韓時に韓米同盟に基づく「対北決意」を誇示するために視察した象徴的な場所だ。トランプ政権でもペンス副大統領、ティラーソン国務長官、ポンペオ中央情報局(CIA)長官らが視察し、28日にはマティス国防長官も視察する。ホワイトハウスは、トランプ氏が安全問題でDMZを視察しないという見方に対しては否定した。ならば、韓国戦争後最高の危機である今、トランプ氏がDMZを視察しないことは、韓米関係に対する誤ったメッセージを与えるかもしれない。

ホワイトハウス関係者は、「今回の国賓訪問で私たちは客であり、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が私たちをキャンプ・ハンフリーズに招待した」と述べた。トランプ氏は客で、文大統領が主人なのに、客が主人が招待しない所に行くことは難しいという意味のようだ。しかし、客が行くと言えば主人が妨げることもできない事案だ。韓米政府いずれも責任を転嫁する態度は捨てるべきだ。

キャンプ・ハンフリーズの視察も意味がないわけではない。トランプ氏は、ソウル龍山(ヨンサン)にあった在韓米軍と第8軍司令部庁舎がキャンプ・ハンフリーズに移った後に訪韓する初の米大統領だ。韓国が94%の費用を負担して超現代式の基地を作ったということを米軍駐留経費について誤解しているトランプ氏に見せる必要がある。それにもまして、同盟国の軍統帥権者がDMZに立って韓国民の生命と財産を守る確固たる意志を示すことは、象徴的意味がより大きいだろう。