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文正仁・大統領特別補佐官の話、これ以上聞くに堪えない

文正仁・大統領特別補佐官の話、これ以上聞くに堪えない

Posted September. 29, 2017 08:52,   

Updated September. 29, 2017 08:53

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文在寅(ムン・ジェイン)大統領統一・外交・安保特別補佐官である文正仁(ムン・ジョンイン)延世(ヨンセ)大名誉特任教授の発言が再び論議を呼んでいる。文特別補佐官は27日、ある討論会で、「韓米同盟が壊れることがあっても戦争はいけないと多くの人が話す」と述べた。中道系野党「国民の党」の孫鶴圭(ソン・ハクキュ)常任顧問が、「北朝鮮を事実上、核保有国と認める必要がある」と発言したことに対しても文特別補佐官は「同意する」とし、「北朝鮮が非核化しなければ対話しないと言うことは現実的でない」との考えを示した。

文特別補佐官の発言はきわどい。北朝鮮の無謀な核・ミサイルの脅威がますます高まる状況で、米国の断固たる対応が韓半島の戦争危機の原因になっているというのが彼の認識のようだ。韓半島の平和を惑わす好戦勢力を北朝鮮ではなく米国と見ているのだ。米軍のB1B戦略爆撃機が北朝鮮限界線(NLL)の北側に出撃した作戦も、米国の過剰対応と見ている。文特別補佐官は、「B1Bが韓国政府と十分な協議なく飛行したことは非常に心配される」と述べた。

文特別補佐官は、「同盟を結ぶのは戦争を防ぐためだ。同盟が戦争のしくみになることを賛成する人はいないだろう」とも述べた。同盟によって望まない戦争に巻き込まれることがあってはならないという当然の話に聞こえるが、果たして国際政治学者の発言なのか疑わしい。同盟の前提から誤っている。同盟は単に戦争を防ぐためのものではなく、未来の戦争から自国を守るためだ。同盟を神聖視してもいけないが罪悪視することは非常に危険だ。

非核化の条件がなくても北朝鮮と対話しなければならないという文特別補佐官の主張も然り。北朝鮮を事実上、核保有国と認め、米朝国交正常化と平和協定の締結、在韓米軍の撤収となれば、韓国は頼る同盟もなく北朝鮮の核の人質にとらえられてしまう。韓米関係で韓国の立場は屈辱的に映るかも知れない。しかし、力が支配する国際政治の現実を誰よりもよく知る学者が、そのような無責任な発言をしてはならない。

文特別補佐官は今回も、「特別補佐官は政府から給料を受けない委嘱職」とし、「特別補佐官よりも延世大名誉教授として聞いてほしい」と述べた。しかし、誰も彼の発言をただの学者の個人の意見とは思わない。文特別補佐官の「学者的見解」を批判した国防部長官が大統領府から「厳重注意」を受けた状況だ。政府の中で誰が彼の話を無視できるだろうか。

文大統領は、野党代表が外交安保ラインの不協和音を指摘すると、「政府内で意見が同じである必要はない。米国で大統領が国務・国防長官と意見が違えば戦略的と言い、なぜ国内では不協和音と言うのか」と反論した。ならば、政府の立場と全く異なる発言をする文特別補佐官とは戦略的役割分担でもしているというのか、問わざるを得ない。粗雑な学者の意見に力を与える特別補佐官の肩書は、外す時になった。「文特別補佐官」の話はこれ以上聞きたくない。