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[社説]「グアム砲撃」威嚇の北朝鮮、外交戦と並行してプランBも準備するべきだ

[社説]「グアム砲撃」威嚇の北朝鮮、外交戦と並行してプランBも準備するべきだ

Posted August. 11, 2017 08:51,   

Updated August. 11, 2017 10:02

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北朝鮮が、太平洋のグアムを攻撃するミサイルの経路と射程距離、弾着地点まで明らかにした「グアム包囲射撃」計画を公開した。北朝鮮の朝鮮人民軍の金絡謙(キム・ラクキョム)戦略軍司令官は10日、「中長距離戦略弾道ロケット『火星12』4発は、日本の島根、広島、高知上空を経て、3356.7キロを1065秒間飛翔し、グアム周辺30~40キロ海上に弾着するだろう」と明らかにした。さらに、今月中旬まで計画を完成させ、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長に報告すると述べた。米国は、軍事的対応を繰り返し警告した。マティス国防長官は、北朝鮮挑発は政権の終末と自国民の破滅を招くとし、「行動vs行動」で制圧すると強調した。

北朝鮮は今月末に実施される韓米合同の乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)演習まで危機を最大限引き上げる考えのようだ。韓半島に強大な米軍戦力が入ってくるUFG演習まで、対決の破局であれ、劇的な妥協の突破口であれ講じる構えだ。瀬戸際戦術でUFG演習中止まで勝ち取るという策略だ。しかし、スーパーパワーの米国の力をテストして立ち向かう無謀な行動に、トランプ政権が傍観しているわけがない。

北朝鮮のミサイル発射の兆候が捉えられれば、米国は直ちに先制攻撃に出るだろう。発射後でも高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)を使った迎撃、さらには挑発の原点に対する報復攻撃は避けられない。トランプ大統領は「炎と怒り」を警告したのに続き、米国の核兵器能力を強調して核攻撃の可能性を繰り返し示唆した。日本政府は、集団的自衛権、すなわち同盟が攻撃を受けた場合、自国に対する攻撃と同一と見なして反撃できる権利まで強調した。その後展開される国際戦の様相は想像するだけでぞっとする。

韓国政府は、慎重な態度で一貫している。大統領府関係者は、韓半島危機説を否定し、「うまく管理すれば機会に活用できる」と述べた。火だるまになって突っ走る2つの機関車を止める腹案があるなら幸いだが、そのようでもない。状況は1994年の北朝鮮核危機を彷彿とさせ、ブレーキなく走り続けている。あの時もそうだったように、今の危機は「言葉の爆弾」に終わる可能性が高いのも事実だ。しかし、米朝指導者がいずれも予測不可能ということが問題だ。特に、金正恩委員長は理性的な思考の持ち主とは到底見えることができない。当時は、大統領経験者が仲裁に立ち上がったが、今そのような「救済者」も見当たらない。

政府が不安を煽ってもいけないが、「危機はない」とただ否定することがいいというわけでもない。パニックに陥るのは一瞬のことだ。今後数日間、緊張は最高潮に達するだろう。最悪の事態が発生しないよう外交努力を傾けつつ、最悪のシナリオに備えたプランB、すなわち「コンティンジョンシー・プラン」(非常計画)の準備も怠ってはならない。北朝鮮の陸・海上での局地挑発に備える一方、冷静かつ徹底して民防衛体制も点検しなければならない。何よりも米国、日本との緊密な協力を再度確認し、中国、ロシアにも金委員長が誤った判断をしないよう北朝鮮に圧力を加えるよう外交総力戦を行わなければならない。



イ・チョルヒ記者 klimt@donga.com