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DMZ地雷挑発から2年…北の「挑発の季節」が戻って来た

DMZ地雷挑発から2年…北の「挑発の季節」が戻って来た

Posted August. 05, 2017 07:17,   

Updated August. 05, 2017 07:40

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4日は、北朝鮮による非武装地帯(DMZ)地雷挑発事件から2年になる日だった。2015年8月4日、韓国側DMZで地雷が爆発し、副士官2人の足と足首が切断された。北朝鮮がひそかに軍事境界線(MDL)を越えて地雷を埋め、韓半島を一触即発の軍事緊張状態に追い込んだ事件だった。軍当局は今月末に実施される韓米連合乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)演習を控え、北朝鮮が同様の局地挑発を行う可能性を警戒している。

北朝鮮は相次ぐ大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の発射後も、追加挑発を警告している。北朝鮮メディアは米国の超強力な対北制裁と軍事措置の警告にもかかわらず、「米国は予想しなかった贈り物を受け取ることになるだろう」と脅迫する。韓米軍事演習の中止を要求してきた北朝鮮は、UFG演習を控えて、韓国への局地挑発で軍事的緊張を最高潮に引き上げる可能性が高いと、政府当局者は懸念する。特に地雷挑発事件の時のように、明白な証拠があるにもかかわらず「謀略劇」と言い逃れることができる「密かな挑発」を行う可能性が高い。

さらに北朝鮮は、来月9日の労働党創建日を控え、国際社会に対して核・ミサイル挑発を加速化するものと見える。昨年も党創建日に合わせて5回目の核実験を強行した。今回も6回目の核実験を通じて、核弾頭の小型化・多種化が立証されたとして大々的な宣伝戦を繰り広げる可能性が高い。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射で核攻撃の能力を誇示する可能性もある。

金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は、予定された核・ミサイル開発の日程表によって特大型の挑発を強行するスタイルだ。国際社会の制裁は、そのような金委員長の威勢を抑えられずにいる。韓国銀行が最近発表した北朝鮮の経済成長率の推定によると、北朝鮮の昨年の実質国内総生産は3.9%増加した。17年ぶりに最も高い成長率を記録したのだ。市場を中心にした市場経済を放置し、住民が息ができるようにし、経済にも温もりを吹き込んだのだ。

金委員長の無謀な挑発は少なくとも9月初めまで続き、危機局面が続く可能性が高い。宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は4日、就任後初めて韓米連合司令部を訪れ、「北朝鮮の挑発に徹底して備え、実質的なUFG演習に万全を期してほしい」と述べた。軍内部は近く行われる軍首脳部人事を控えて落ち着かない様子だ。しかし、国民の安全を守る最後の砦として軍は乱れがあってはならない。国家安全保障会議(NSC)をはじめとする安保首脳部も徹底した態勢を確かめ、北朝鮮が進歩政府の安保能力を軽くみることがないようにしなければならない。