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国政企画委員会が「占領軍」と言われないためには

国政企画委員会が「占領軍」と言われないためには

Posted May. 26, 2017 08:41,   

Updated May. 26, 2017 08:42

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文在寅(ムン・ジェイン)政府の政権移行委員会の役割をする国政企画諮問委員会が24日から3日間、22の政府省庁から業務報告を受けている。過去の政権移行委員会が高圧的なやり方で物議をかもした点を意識したのか、金振杓(キム・ジンピョ)委員長が初日に、「腕章をつけた占領軍と見られては公職社会の積極的な協力は得られない」とし、委員に自己犠牲と率先垂範のリーダーシップを見せてほしいと注文したが、ちゃんと守られていないようだ。

外交部が24日、業務報告で、「昨年2度の核実験を含む相次ぐ挑発で、北朝鮮と対話できなかった状況」を説明すると、ある委員が、「対話できる環境を創り出していなければならないのではないか」と述べた。朴槿恵(パク・クンへ)政府の政策基調に従わなければならない政府省庁に対する状況認識が欠如した無理な要求だ。国政企画委が正式の対面報告に先立ち書面報告を要求し、「過去の政府推進の政策評価および新政府の基調による改善法案」という回答項目を含めたことは、過去の政権事業に対する反省文を書けという話に聞こえる。

国政企画委が明らかにした国政方向の中で、公共機関の成果年俸制を廃止しろということは、朴槿恵政府の4大改革の1つである公共改革を原点に戻せという話だ。金淵明(キム・ヨンミョン)国政企画委社会分科委員長は25日、教育部の報告で、「私学不正は20~30年間、韓国社会の慢性的な問題だった。これ以上学生・父兄・教師がこのような問題で苦痛を受けないようにする対策が必要だ」と明らかにした。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府で、野党と私学財団の反発で実現しなかった私学法改正を教育部が再び推進しろということではないのか。

過去の政権移行委員会は高圧的なやり方が批判を受けた。李明博(イ・ミョンバク)政府の政権移行委員会では、不動産政策諮問委員が高額不動産コンサルティングをして解任され、国家競争力特別委関係者たちが昼食の時に、仁川江華郡(インチョン・カンファグン)まで行ってウナギ料理の接待を受け、李慶淑(イ・ギョンスク)政権移行委員長が謝罪した。若手の学者が中心だった盧武鉉政府の政権移行委員会では、ある専門委員が労働部の業務報告が気に入らないと退席したこともあった。

過去の政府の功罪を客観的に評価し、失敗を鏡として新大統領の国政哲学にうまく移植して国政の一貫性を維持することが政権移行委員会の役割だ。占領軍の振る舞いをするなと注文した金委員長が、メディアのインタビューで「保守政権10年間で保守化された政府官僚に文在寅(ムン・ジェイン)政府の新しい国政運営哲学を骨にしみるよう感じさせることが国政企画委の重要な役割」とし、軍気を引き締めるような態度を見せたことは遺憾だ。公務員を改革のパートナーでなく改造の対象に見るのでは、新政府の前に横たわる重大な改革課題を成功裏に成し遂げることはできないという点を肝に銘じなければならない。