Go to contents

「ゴキブリ」、「こん棒」…自由韓国党は「嫡統保守」を口にするな

「ゴキブリ」、「こん棒」…自由韓国党は「嫡統保守」を口にするな

Posted May. 18, 2017 08:34,   

Updated May. 18, 2017 08:35

한국어

17日、自由韓国党の重鎮議員懇談会で、下劣な言葉が飛び交った。「ゴキブリだと。まともな精神状態なのか。昼間から酒でも飲んだのか」から「こん棒で後頭部をかち割れ」まで、公党の会議で出た言葉なのかと耳を疑うほどだった。米国にいる洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏がフェイスブックに、「朴槿恵(パク・クンへ)を売って国会議員になり、弾劾の時はゴキブリのように隠れ、こそこそ這い出てくる人たちは実に卑劣だ」と書き込むと、親朴(親朴槿恵)が反発し、再び非朴(非朴槿恵)とけなし合いを始めたのだ。

自由韓国党の派閥対立は昨日今日のことではないが、大統領選で敗北してからわずか1週間で起こった党権争いは実に見苦しい。国民は、大統領選で洪氏に24%の票を与え、自由韓国党に回復の道を開いた。同時に、過去最大の557万票差の敗北も与えた。にもかかわらず、自由韓国党では反省も省察もない。「帰国すれば新保守主義の理念で党を新しくする」という洪氏から「遠隔毒舌」で葛藤だけを煽っている。これが野党第一党の現住所だ。

韓国ギャラップが、選挙が終わった後、有権者に対して実施したアンケート調査の結果、洪氏に投票した理由は、△国家安保または国家観(23%)、△保守だから(17%)、△他候補より良かったから、または、他候補が嫌だから(12%)、△迫力があってよどみがない(12%)などの順だった。多くは候補や政党よりも単に保守候補という理由で選択をしたわけだ。気に入らないが沈没寸前の保守政党を回復させ、しっかりと野党の道を進めという期待が込められたと見ることができる。

自由韓国党はそのような有権者の思いを読んで、どのように保守を刷新して再建するのか熾烈な論争をしても足りない時だ。にもかかわらず、誰一人責任を負う人はおらず、自重どころか「私のおかげで助かった」、「やはり大邱(テグ)、慶尚北道(キョンサンプクト)だ」などの功をてらう言葉が乱舞し、集団指導体制か、単一指導体制かをめぐってお家騒動をしている。このような無責任で無能な政党が果たして「嫡統保守」を自任する資格があるのか問い正さざるを得ない。