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[社説]朴大統領を囲んだ「ドアノブ3人衆」は崔順実に忠誠捧げた

[社説]朴大統領を囲んだ「ドアノブ3人衆」は崔順実に忠誠捧げた

Posted November. 08, 2016 07:22,   

Updated November. 08, 2016 07:54

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朴槿恵(パク・クンへ)大統領の「陰の実力者」崔順実(チェ・スンシル)容疑者が昨年末まで当時大統領府付属秘書官だったチョン・ホソン容疑者と電話を交わし、閣議に関与したことが明らかになった。チョン容疑者の携帯電話で、崔容疑者が閣議の内容の報告を受けて指示する内容の録音ファイルを検察が復元したという。チョン容疑者が、崔容疑者に絶対的に服従する内容も含まれているという。「ドアノブ3人衆」の一人であるチョン容疑者が、単に朴大統領の意見を崔容疑者に伝える「メッセンジャー」や小間使いではなく、崔容疑者の家来の役割をしたことまで明らかになった。

チョン容疑者の携帯電話ファイル以外にも、大統領の閣議の発言を前後して崔容疑者の金儲け事業が登場したケースが少なくない。1月12日、崔容疑者の個人会社ダブルケイが設立し1週間後の1月19日、朴大統領は「平昌(ピョンチャン)冬季五輪をはじめとして240兆ウォン規模の公共分野に対する予算流出と不条理を未然に防ぐ予防システムが稼動する」と強調したのが一例だ。ダブルケイがスポーツ施設専門建設会社であるスイスのヌスリを前面に出して平昌五輪関連施設の工事に飛び込み、文化体育観光部がヌスリの工法が予算流出を防ぐとし、入札を強行しようとしたという話が広がっている。

イ・グンミョン前人事革新処長は最近、あるインタビューで、「アン・ボングン前国政広報秘書官が長官・次官と大統領の接触を阻止した」と明らかにした。野党「共に民主党」の朴映宣(パク・ヨンソン)議員は2年前、国会でイ・ジェマン総務秘書官(当時)に「夜になると書類をふろ敷包に包んで大統領府から出て行くという話は本当か」と質問した。振り返ってみれば、朴大統領が長官・次官との対面報告を避けたのではなく、「ドアノブ権力」が対面報告を遮断し、組織的に崔容疑者に大統領府の機密を運んで指示を受けてきたという疑念が生まれる。彼らドアノブ3人衆は、崔容疑者の前夫の鄭允会(チョン・ユンフェ)氏が推薦したというが、実際には崔容疑者が彼らを通じて朴大統領の目と耳を塞ぎ、国政に介入したという見方が多い。3人衆の越権が万一、崔容疑者の指示によるものだったなら、この政権は事実上「崔順実共同政権」だったと言っても過言ではない。

朴大統領の国政関連発言と政策のうち何が朴大統領の考えで、何が崔容疑者が介入した結果なのか、国民は混乱する。ドアノブ3人衆が朴大統領の近くで仕事をし、実際には崔容疑者のために働いたのではないかという疑いが世間にある。大韓民国に国民が選んだ大統領とその背後で操縦する事実上の「陰の大統領」がいたという疑惑に国民は驚愕し惨憺たる思いだ。朴大統領は国民が納得できるよう説明し、責任を負わないなら、たとえ「2線後退」すると言っても国家統治者として信頼を回復することは難しいだろう。



한기흥기자 ハン・ギフン記者 eligius@donga.com