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[社説]「フィリバスター選挙戦」を止めて選挙区画定案を処理せよ

[社説]「フィリバスター選挙戦」を止めて選挙区画定案を処理せよ

Posted February. 29, 2016 07:04,   

Updated February. 29, 2016 07:37

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今日、第20代総選挙に適用する選挙区画定案を法的に確定するための国会本会議が開かれるかどうかが焦眉の関心事だ。本会議は現在、開会中だが、野党がテロ防止法案を阻止するために23日から7日間「議事進行妨害(フィリバスター)」をしている。選挙区画定案を含む公職選挙法改正案を処理するには、フィリバスターを止めなければならない。在籍過半数の与党セヌリ党議員だけの出席と採決でも通過は可能だ。しかし、野党「共に民主党」はフィリバスターを止めれば国会法によって直ちにテロ防止法案の採決に入るとし、フィリバスターを続ける構えだ。

「共に民主党」の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委代表は28日、就任1ヵ月の記者懇談会で、フィリバスター中断について、「院内代表が進めることなので、何とも申し上げることはできない。院内代表が適切な時を判断するだろう」と李鍾杰(イ・ジョンゴル)院内代表に責任を押しつけた。李院内代表は、「(フィリバスターに)私の政治運命を賭けた」と主張した。文在寅(ムン・ジェイン)前代表は、フェイスブックに連日フィリバスターを応援する書き込みをしている。フィリバスターを中断するなという「教示」のようだ。皆がフィリバスターに酔って、ほかのことは目に入らないようだ。

「共に民主党」は、セヌリ党で「選挙法より民生が優先」として選挙区画定問題と争点法案の処理を結びつける度に「選挙区画定を人質にしている」と批判した。文前代表と金代表は、選挙区画定が他のどの事案より至急だと主張してきた。ならば「共に民主党」が28日に中央選管委の選挙区画定委員会が国会に移送した選挙区画定案の処理に何よりも集中するのが正しい。事実、総選挙も迫っている。選挙区が確定しなければ、各政党は予備選挙に移ることができない。2月24日から3月14日まで選挙区別に在外選挙人名簿を確定しなければならないのに、まだ始めることもできていない。選挙人名簿の作成と候補者登録の申請に支障を来しかねない。

フィリバスターが法で保障された合法的な議事進行妨害行為ではあるが、至急かつ必要な法案の処理を妨害したり遅延させるという点で、事実上、国会マヒの助長だ。フィリバスターをする議員のやり方も問題だ。自分を地方区予備候補と知らせたり、自分の本を紹介するなど選挙遊説に活用し、議題と関係のないことで他党の議員を批判した議員もいる。「共に民主党」は、フィリバスターに対する野党支持者の関心と激励を国民の支持と勘違いしてはならない。フィリバスターを総選挙戦の挙略と考えるなら、逆風を覚悟しなければならない。



이진녕 イ・ジンニョン jinnyong@donga.com