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米軍の敗北

Posted April. 02, 2019 08:51,   

Updated April. 02, 2019 08:52

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中国は、韓国戦争で自分たちが世界最強の米軍に勝利したと言う。正確に言えば、世界最強の米軍を笑い話にした軍隊は北朝鮮軍が先だった。韓国の地に初めて足を踏み入れた米軍は、日本に駐留していた在日米軍だった。彼等の目的は警察任務であり、米軍が韓国に来た瞬間、戦争は終わると信じた。皆がそう考えたわけではないが、多くの兵士がそう聞き、また信じた。

しかし、在日米軍は全世界の米軍の中でも将校から兵士まで軍規が最もとれていなかった。訓練もされていなかった。野戦に投入されても、小銃の修理もまともにできない兵士が半分以上だった。米軍兵士は足が長く、韓国の険しい山岳地形に適応できなかったという話が長くあったが、実は訓練不足で脚力がなかったのだった。

米軍の本当の問題は別にあった。在日米軍は機動訓練を全くしていなかった。1948年に在日米軍司令官になったウォルトン・ウォーカー中将は、この状態を見て驚いた。彼は、部隊単位の機動訓練を指示したが、日本の反発と米国の消極的な態度で大隊単位の訓練にとどまった。これは、人で言うなら片手運動、膝運動しかしないようなものだ。 

米軍の表現によれば、世に知られていない東洋の小さな兵士たちが「向こう見ずに」突っかかってきた。米軍は、連隊が崩れ、師団が崩れ、師団長まで捕虜になる屈辱を受けた。当時の北朝鮮軍の記録を見ることはできないが、おそらく自分たちが世界最強の軍隊を撃破したと歓呼しただろう。

実際のところ世界最強の軍隊という名声は、日本に駐留していた在日米軍の兵士が作り出したものではなかった。その兵士たちは除隊し、本国で第2の人生を送っていた。

私たちはここで2つの教訓を得ることができる。まず、訓練のない軍隊は軍隊ではない。現代戦がいくらハイテク戦争だとしても、先端兵器と装備が勝利をもたらさない。次に、世界最強から烏合の衆に転落するのに5年で十分だということだ。




シン・ムギョン記者 yes@donga.com·