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灯台

Posted March. 23, 2019 08:39,   

Updated March. 23, 2019 08:39

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私たちは闇が恐ろしい。正確には闇自体が恐ろしいのではない。私たちが本当に恐れているのは、暗闇の中を知らないという事実だ。知らないので想像する。どの深淵が私を食おうと口を開けているのだろうか。想像力が最大化すれば、闇は恐ろしいモンスターになってしまう。モンスターを可能にするのは、モンスターではなく、私たち自身である。ただ、私たちが知らないという事実が、闇に世界で最も強力な力を与えるのだ。

漆黒の夜、デッキの上に立っていれば、闇の力を正確に感じることができる。光のない夜の海は、波の音のみが存在し、空もただ闇だ。濃い闇の前で、理性的思考は鈍り、感覚と不安が増幅する。このような恐怖の中で、詩「灯台」が生まれた。詩の海は暗いだけでなく、竜巻まで吹き荒れている。ここの誰かは闇と風と戦わなければならない。この激しい戦いの中、誰かが灯台を発見した。灯台は、まるで目の光る剣闘士のように対抗していた。そして詩人は、この灯台を通じて何かを学ぼうとした。忠実に現在を生きる方法。未来を恐れない方法。過去を後悔しない方法。詩の灯台は、これらの意味として存在する。

この詩を読みながら、私たちを飲み込む闇について考える。不確実な未来、属したことのない勢力、生きられなかった人生が持つ闇について考える。恐怖を食べて闇は濃くなり、闇が濃くなるほど我々は弱まった。このような時に必要なのは、一点の光だけである。心の中の灯台に光りをつける時になった。

文学評論家


李恩澤 nabi@donga.com