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国内初の腕移植、ソン・ジンウク氏がプロ野球試合で始球

国内初の腕移植、ソン・ジンウク氏がプロ野球試合で始球

Posted July. 19, 2017 09:45,   

Updated July. 19, 2017 09:51

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国内で初めて腕の移植を受けたソン・ジンウク氏(36・写真)が21日、大邱三星(テグ・サムスン)ライオンズパークで、プロ野球後半開幕戦の始球を担当する。ソン氏は同日午後行われる三星とLGの試合で、マウンドに上がる予定だ。

ソン氏は、2015年8月、自動車部品工場で働いていたところ、事故で左腕を失った。今年2月、嶺南(ヨンナム)大学病院で、ウ・サンヒョン大邱W病院長の執刀で交通事故脳死者の左腕を移植された。部位は指先から手首の下までの5センチほど。

W病院は18日、ソン氏は5月に退院後、着実にリハビリを受けていると発表した。医療チームは、移植された腕が免疫拒絶反応を見せるのか探りながら、この腕を自分の腕として認識させる心理療法も並行した。現在は、始球ができるほど正常に暮らしている。

ソン氏は先月、社団法人「メディシティ大邱」の広報チームに入社して、車を運転している。海外医療観光客を乗せて、大邱地域の病院をPRしながら、観光案内もこなしている。ソン氏は、「始球の時に全力を尽くすことはできないだろうが、キャッチャーにまでは投げられる」と言い、「重い荷物を持ち上げることを除いては、日常生活に支障がない」と話した。ソン氏は、移植された左腕で見事に始球に成功して、似たような境遇の患者らに勇気を与えたいと考えている。



張泳勳 jang@donga.com