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韓水原理事会が労働組合の阻止で白紙化…「脱原発」出だしから混乱

韓水原理事会が労働組合の阻止で白紙化…「脱原発」出だしから混乱

Posted July. 14, 2017 09:46,   

Updated July. 14, 2017 09:46

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蔚山市蔚州郡(ウルサンシ・ウルジュグン)にある新古里(シンコリ)原子力発電所5、6号機工事の一時中止について議論する韓国水力原子力(韓水原)の理事会が、工事中止に反対する韓水原の労働組合と新古里周辺地域の住民などの強い阻止により開かれなかった。理事会は、今後開催するかどうかを議論することにしたが、工事中止に反対する動きがますます大きくなっており、混乱はしばらく続くものと見られる。

13日午後3時、慶北慶州市(キョンブク・キョンジュシ)にある韓水原本社で開かれる予定だった理事会は、キャンセルとなった。午後3時5分ごろ、チョ・ソンヒ理事会議長をはじめとする4人の非常任理事が、韓水原本社1階の正門から入ろうとしたが、組合員たちに食い止められて入れなかった。チョ議長は、「理事会で、韓水原の立場も聞いてから決定したい」と説明したが、労組の関係者らは、「働き続ける職場をこのように捨てるわけにはいかない」としながら、出入りを封鎖した。韓水原の労組組合員150人は本社1階のロビーに集まって、「建設中止絶対反対」などの掛け声を叫んだ。

これに先立って、産業通商資源部は、韓水原に3ヶ月間の公論化期間中は、新古里5、6号機の工事を一時中止してほしいという内容の公文を送った。同日、理事会では、工事中止案件について議論し、議決する計画だったが、理事会自体が開かれなかったことをうけ、工事中止の公式決定は後日に延期されることになった。

韓水原取の理事たちは、慶州本社に到着してから10分後である3時15分ごろ、建物への進入を諦め、立ち去った。チョ議長は、「理事会が開かれなくても、各自の意見さえ集まれば決定できるという一部の指摘は事実ではない。理事会を開催しなければならないのに困り果てている」と明らかにし、乗ってきたスターレックス車両に戻った。韓水原の外の正門には、新古里5、6号機の周辺地域である蔚州郡西生面(ソセンミョン)の住民400人余りが集まって工事中止反対集会を開いた。

韓水原理事会は、社内役員で構成された常任理事6人と外部理事で構成された非常任理事7人の計13人で構成されている。このうち半分を超える7人以上が出席し、その過半数である4人以上が賛成すれば、公論化期間中に工事が中止となる。

韓水原側は今後、改めて日付を決めて理事会を開く計画だ。韓水原によると、慶州本社外の他の場所でも、理事会が開かれた前例があるので、場所が変更される可能性も排除できない。



崔惠? herstory@donga.com