旅客船「セウォル号」の船体から、人間のものと推定される骨が見つかった。惨事海域ではなく、船内で人骨と推定される骨が出てきたのは初めてだ。セウォル号惨事から1121日、船内捜索から22日ぶりのことだ。
「セウォル号の現場収拾本部」は10日午前、木浦(モクポ)新港に取付けられたセウォル号4階の船尾左舷の4-11区域で、骨片2点を収拾したと発表した。この区域は、沈没当時、海底面にぶつかって5階と共にひどく変形した部分であり、檀園(タンウォン)高校女子生徒の客室である4-10区域と近い。
収拾本部は、江原原州市(カンウォン・ウォンジュシ)にある国科捜の本院に骨を送って、精密鑑識を依頼する方針だ。正確な遺伝子(DNA)鑑定には一ヶ月ほどかかるものとみられる。この2点の骨片が一人のものかは把握されていない。身元を確認できる遺留品も見つかっていない。収拾本部は行方不明者家族の要請で、骨の大きさと推定部位は公開しないことにした。同じポイントで人骨とみられる骨が出てきただけに、この区域を集中的に捜索することにした。
現場収拾本部が同日まで収拾した遺留品は1188点、骨片は759点である。
趙允卿 yunique@donga.com · 李亨胄 peneye09@donga.com