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粒子状物質が「悪い」時は屋外授業ができない

粒子状物質が「悪い」時は屋外授業ができない

Posted April. 18, 2017 08:35,   

Updated April. 18, 2017 08:39

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今後、特別な事由がない限り、粒子状物質濃度が「悪い」段階以上の日は、学校や幼稚園の屋外授業が中止となる。教室の窓もすべて閉めたまま、授業をしなければならない。

教育部と環境部は、18日から来月8日まで、全国の学校関係者2万人を対象にこのような内容を強調する「粒子状物質業務担当者教育」を実施すると、17日明らかにした。

教育部は、「最近、粒子状物質の濃度が高い日が多くなり、『粒子状物質が悪いレベルなのに、なぜ学校で屋外授業をするのか』という保護者らの不安と苦情が多くなっている」とし、「学校の粒子状物質業務担当者に対して、粒子状物質の危険性を知らせ、適切な対応がなされるように教育を進めていきたい」と説明した。

環境部によると、全国的に粒子状物質が悪い以上の段階だった日数は、昨年は10日程度だったが、今年は3月までですでに7日に達し、大幅に増加している。

今年2月にまとめられた高濃度粒子状物質対応実務マニュアルによると、翌日の粒子状物質や微小粒子状物質の予報が悪い段階(PM10は粒子状物質濃度が立方メートルあたり81μg以上、PM2.5は微小粒子状物質の濃度が立方メートルあたり51μg以上)の場合は、△屋外授業時はマスク着用、△保護者に予報の状況と行動要領を公示、△予報状況の随時確認などが行われる。

教育部は、「元々環境部の『屋外授業自粛』の適用基準は『予備注意報』以上の段階からであるが、教育部のレベルでマニュアルを改正して、その前段階である『悪い』のレベルから屋外授業を控えるようにした」とし、「やむを得ない場合は、マスク着用など安全対策をしたうえで授業をするようにした」と伝えた。

また、教育部は、粒子状物質が「悪い」以上のときは、外気が教室内に入らないように窓を閉める措置もマニュアル化した。しかし、多くの子供たちが密閉された教室で走り回って遊ぶ時に発生する埃も少なくないのが問題だ。

教育部は、「新築の学校には空調(空気浄化と循環)設備が構築されているが、既存の学校には関連設備がない」とし、「学校全体に空気清浄機を貸し出しても、年間4500億ウォン以上も必要なので、現実的な対策が容易ではない」と説明した。

保育所の所管省庁である保健福祉部は、別の高濃度粒子状物質対応マニュアルを作って運営していると明らかにした。マニュアルによると、各保育所は、院長などを粒子状物質伝播担当者に指定して、粒子状物質予報状況を随時確認し、「悪い」段階以上の時は屋外活動を控えなければならない。

また、喘息や呼吸器疾患を患っている乳幼児がいるかどうかを事前に把握して、応急措置を熟知し、喘息を患う子供がいるときは、喘息症状などを把握して、喘息手帳に記録しなければならない。



林雨宣 imsun@donga.com