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安山・珍島・木浦に追悼行列、セウォル号3周忌

安山・珍島・木浦に追悼行列、セウォル号3周忌

Posted April. 17, 2017 08:42,   

Updated April. 17, 2017 08:42

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「3年間解決されたものがないのに、国民は疲労感を感じている。次の大統領は、朴槿恵(パク・クンヘ)政府でできなかった行方不明者を収拾し、真相調査を最初からしなければならない。」(旅客船セウォル号の犠牲者オ・ギョンミさんの父親、オ某氏)

16日、セウォル号事故3周忌を迎え、全国各地では記念追悼行事が行われた。檀園(タンウォン)高校のある京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)と事故地域である全羅南道珍島(チョルラナムド・ジンド)、セウォル号が陸揚げされた木浦(モクポ)新港などで行われた行事には、朝から犠牲者を追悼し、行方不明者の帰還を願う市民たちが後を絶たなかった。

特に、今回の3周忌追悼行事では、5月9日の大統領選挙を控えてセウォル号と関連した政府の努力を促すさまざまな声が出た。セウォル号の真相究明と船体収拾など、遺族と市民は次期大統領に望む願いを吐き出した。

安山花郞(ファラン)遊園地に設けられた政府合同焼香所では、追慕祭「記憶式」と市民約1000人が参加した追悼行進が行われた。4・16家族協議会などが主催した今回の行事は、檀園高校卒業生らの特別合唱公演と安山市民連帯の追悼の辞、歌手安致環(アン・チファン)の公演などの順で行われた。

行事に出席した檀園高校の犠牲者シン・ホソン君の父親であるシン・チャンシクさんは、「次の大統領は、必ず安全な大韓民国を作る義務がある。犠牲者304人のほか、生きているすべての国民への道義だ」と声を高めた。行進に参加した安山檀園区の住民であるホン氏(45)は、「大統領が弾劾されると、すぐにセウォル号が引き揚げられた。正直な政治への渇きが大きくなっているだけに、次の大統領は、国民が信頼できる大統領でなければならない」と強調した。

全羅南道珍島では行方不明者9人の帰還と犠牲者の魂を慰める追悼式が行われた。珍島郡と珍島郡汎軍民対策委員会が行った追悼式には、市民1000人余りが参加した。檀園高校のホ・ダユンさんの父親であるホ・ホンファンさんは追悼の辞で、「行方不明者9人が家族のもとに戻ってくることができるように、関心と激励をお願いする」と言い、「行方不明者の家族たちを3年間支援してくださった住民の方々に感謝する」と語った。セウォル号の船体が取付けられた木浦新港では同日、カトリック光州(クァンジュ)大教区の追悼ミサなど、セウォル号惨事を哀悼し、行方不明者の迅速な収拾を願う追悼行列が続いた。

一方、15日、ソウル光化門(クァンファムン)広場でも、「朴槿恵政権退陣のための非常国民行動」(退陣行動)が主催したセウォル号事故3周忌追慕ろうそく集会が開かれた。セウォル号の行方不明者9人の遺体収拾と真実解明のための船体調査を促す場であった。市民約10万人(主催側試算)がろうそくを手にして席を満たした。セウォル号の生存者であるキム・ソンムクさん(41)は、「事故から3年が過ぎたのに、ようやく船が木浦新港に陸揚げされただけで、解決されたことはない」と言い、「次の大統領は、セウォル号の真相解明や行方不明者の収束、積弊清算などのために努力してほしい」と強調した。



崔고야 best@donga.com · 李亨胄 peneye09@donga.com