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引き分けた女子サッカーの南北対決、北朝鮮が4日後のゴールデンタイムに放送したわけとは

引き分けた女子サッカーの南北対決、北朝鮮が4日後のゴールデンタイムに放送したわけとは

Posted April. 13, 2017 08:33,   

Updated April. 13, 2017 08:33

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11日、北朝鮮がテレビを通じて韓国と北朝鮮の女子サッカーの試合を放送した背景をめぐって、様々な解釈が出ている。同日開かれた最高人民会議で外交委員会を復活させたことと相まって、北朝鮮が対内外に多少融和のジェスチャーを見せているようだ。

朝鮮中央テレビは同日午後8時19分から約1時間、7日に平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)競技場で行われた2018AFC女子アジアカップ予選の南北戦を録画放送した。放送直前に行われた韓国とウズベキスタンの試合で韓国が4-0で勝利し、結果的に北朝鮮は来年のアジアンカップ本戦はもとより2019年フランスワールドカップへの進出にも挫折した。こうなった決定的な理由が、まさに南北対決での1-1の引き分けだ。

女子サッカー強国を自任する北朝鮮としては隠したい痛恨の試合であり、ワールドカップの舞台から消える女子サッカー代表チームの最後の試合を全国民に放映したことは大変異例のことだ。北朝鮮で女子サッカーの人気が高いことを考えるとなおさらだ。

北朝鮮側がこの試合をあえて住民に放送したのは、「これほどよく戦ったのに、ワールドカップに行けなくなった」ということを伝える意図か、「今後、南北スポーツ交流を続ける」というメッセージの可能性がある。また、対内外に「私たちは過去のように硬直した考え方を持っていない」ということを誇示しようとしたという分析もある。当初8時の報道(ニュース)を通じて公開されると予想された最高人民会議第13期第5回会議の結果は、サッカーの試合に続き映画一本を放映した後の午後11時頃から約20分間放送された。経済発展戦略、予算決算、法令執行総和など定例の案件を除いて最も注目されたのは、最高人民会議外交委員会が19年ぶりに復活されたことだ。外交委員会は、金正日(キム・ジョンイル)時代初期の1998年に廃止された。外交委員会の再建は、北朝鮮が今後外交に力を入れるという意向を表わしたと分析される。

特に、外交委員会委員長に李洙ヨン(リ・スヨン)労働党副委員長(国際担当)、委員に北朝鮮の対韓機構である祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長と金桂寛(キム・ゲグァン)第一外務次官、元対外経済相の李龍男(リ・ヨンナム)内閣副首相など重量級の要人を選出した。北朝鮮の外交はこれまで、対韓交渉、対米外交、対外経済協力、民間外交など分野別に独自の窓口を通じて運営されてきたが、これからは各分野の責任者を一ヵ所に集めて意見を調整し、対外政策の一貫性を高めるという趣旨と見られる。



周成河 zsh75@donga.com