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鍾路の道路中央に移動式バス乗り場を設置へ、釈迦誕生日の提灯行列に配慮

鍾路の道路中央に移動式バス乗り場を設置へ、釈迦誕生日の提灯行列に配慮

Posted March. 15, 2017 08:41,   

Updated March. 15, 2017 08:41

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ソウル鐘路(チョンノ)の道路中央に移動式バス乗り場が設置される。鍾路区世宗(セジョン)通りの交差点から興仁之門(フンインジムン)までに新たに作る道路中央のバスレーン2.8キロ区間の10ヵ所のバス停に設置する。

今までのバス乗り場は、アスファルトで段を高め、その上に構造物を設置する形だったため、一度作れば移動や解体が不可能な固定式だった。しかし、ソウル市が年末設置を目指す移動式乗り場は、組立部品のように5、6のパーツをつないで設置する。国際行事や文化イベントが開かれ、道路全体を行進に使うことになった場合は、道路中央の乗り場を解体してフォークリフトで道路沿いに移して置くことができる。各部分の角のつなぎ目は、ボルトとナットで接続されるため、解体と組み立てにかかる時間が少なくて済む。

ソウル市が、バス乗り場を移動式にすることを決めたきっかけは、国内最大の仏教行事である燃灯会だった。

歩きやすいソウルを打ち出しているソウル市は、過去に比べて都心の活力が落ちる鍾路を蘇らせる一環として、道路中央にバスレーンを作ることを決めた。ところが、国家無形文化財第122号である燃灯会行事を毎年主催する曹渓寺(チョゲサ)が難色を示した。

提灯行列は、毎年「釈迦誕生日」(陰暦4月8日)になる5月上旬に、東大門(トンデムン)デザインプラザ(DDP)を出発して興仁之門を回って、鍾路の鐘閣(チョンガク)まで来ては右折し、郵便局通りにある曹渓寺に入る。全車線を使う提灯行列が、道路中央にバス乗り場が作られるとセンターラインの両側に分かれて行進が行われ、事故の恐れがあるという趣旨を曹渓寺がソウル市に伝えた。燃灯会は、文化財庁と仏教界がユネスコ人類無形遺産への登録を進めている。

ソウル市はこのような懸念を受け入れて、移動式乗り場を設置して、提灯行列の際は解体して道路の脇に移し、行事後はすぐに組み立てて元の位置に戻すことにした。

これと共に、提灯行列に使われる各種造形物を、従来の信号より高く作ることができなかったことを考慮して、回転型信号も導入することにした。回転型信号は、360度の回転が可能であり、提灯行列が通り過ぎるときは、行進方向に平行して回すことができる。ソウル市の関係者は、「燃灯会だけでなく、国際ビエンナーレと鍾路をテーマにしたストリートフェスティバルにも活用できる可能性が高い」と説明した。

一方、ソウル市は、鍾路を既存の往復8車線から6車線に縮小し、両端の車線を自転車道にする計画だ。



盧志炫 isityou@donga.com