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喫煙女性の血液中の毒性物質濃度、非喫煙女性の3倍以上

喫煙女性の血液中の毒性物質濃度、非喫煙女性の3倍以上

Posted March. 11, 2017 08:51,   

Updated March. 11, 2017 08:51

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喫煙女性の血液中の毒性物質の濃度が、非喫煙女性に比べ、最大で3倍以上も高いことが分かった。延世(ヨンセ)大学保健大学院の池善河(チ・ソンハ)教授チームが、韓国がん予防研究に参加した20〜70代の成人401人を喫煙者(190人)と非喫煙者(211人)に分けた後、血清中の「残留性有機汚染物質(POPs)」の濃度を測定した結果だ。残留性有機汚染物質とは、ダイオキシンやDDT、ポリ塩化ビフェニル等の毒性物質26種を意味する。これらの物質が体内に蓄積されると、免疫システムが弱くなり、中枢神経系が損傷される。発がん物質であるため、癌発生の可能性も高くなる。

研究チームが、喫煙者と非喫煙者の2つのグループの血液を採取して、残留性有機汚染物質であるポリ塩化ビフェニル等の有機塩素系殺虫剤(OCPs)の残留濃度を測定した結果、女性の場合、喫煙者が非喫煙者よりポリ塩化ビフェニルの濃度が最大で3.5倍も高かった。DDTなどの有機塩素系殺虫剤の濃度も、喫煙女性が非喫煙女性より3.2倍も高かった。

研究チームは、「女性は男性に比べて、体内代謝能力が落ちるので、毒性物質を体外に排出する機能が男性より落ちる」と説明した。



金潤鍾 zozo@donga.com