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「青島ビール、シャオミを買わない」 国内で嫌中空気広がる

「青島ビール、シャオミを買わない」 国内で嫌中空気広がる

Posted March. 07, 2017 08:32,   

Updated March. 07, 2017 08:34

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「自尊心が傷つきました」

会社員のキム某氏(36)は6日、家族と一緒に行く予定だった中国旅行を取りやめた。15日に出国予定だった航空券をすべてキャンセルした。中国がサード(THAAD=高高度ミサイル防衛システム)を口実に、様々な報復措置に出るのを見て下した選択だった。航空券のキャンセル料金を30万ウォンも払わされたが、後悔はない。キム氏は、「自分でもやりすぎかなという気もしたが、中国内での反韓世論がますます度を過ぎていることを目にし、我慢できなかった」とし、「中国に行って金を使う気など全くなくなった」と話した。

中国のサードを巡る報復が続いており、韓国内でも「嫌中」空気が広がっている。中国旅行のキャンセルはもとより、中国製品の不買運動の主張も高まっている。企業各社の中国進出も見直すべきだという声まで出ている。

ネットユーザーらは、具体的な製品まで取り上げながら、不買運動を叫んでいる。最近、韓国国内市場で人気の高い青島ビールとシャオミ・ファーウェイなどの家電製品が代表的だ。最初からゴマやタマネギ、唐辛子粉、キムチなどの中国産農水産物全体の輸入を禁止すべきだという強硬論まで出ている。

青島ビール輸入企業の関係者は、「需要が伸びて輸入量を増やしたのに、突然不買運動が起きて、大変困っている」と語り、「両国国民の感情の問題なので、下手な措置をとることもできない」と伝えた。シャオミ販売代理店の関係者も、「まだ販売量に変化はないが、状況がどのように急変するかわからないので、注視している」と明らかにした。

ロッテグループの中国のホームページがハッキングされ、ロッテマートが営業停止処分を受けるいわば「ロッテリスク」に対して、企業各社は、中国向け投資を見直すべきだという雰囲気だ。とある化粧品メーカーは当初、中国に生産工場を建設する計画だったが、韓国企業への制裁や嫌韓感情を避けるため、東南アジアに工場を建設することを検討している。流通業界の関係者は、「韓国企業が作った『中国製』製品は、中国人と韓国人ともに嫌われる醜いアヒルの子になっている」と語った。

西江(ソガン)大学中国研究所のイ・ウクヨン所長は、「中国内部でも、報復措置は間違っているという声が出ているだけに、極端な動きは控えるべきだ」とし、「利益と損害を計算しながら、戦略的対策を策定する時に来ている」とアドバイスした。



이호재기자 イ・ホジェ記者 hoho@donga.com