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「国民の幸せ」の公約はどこへ…真っ二つに分断された国民

「国民の幸せ」の公約はどこへ…真っ二つに分断された国民

Posted February. 25, 2017 10:08,   

Updated February. 25, 2017 10:09

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朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が就任4周年を迎える25日、大韓民国は再び真っ二つに分かれる。この日、朴大統領弾劾に賛成するろうそく集会と反対する太極旗(テグッキ=韓国国旗)集会がそれぞれ全力戦に出る構えだ。励ましや和合ではなく、怒りと呪いの言葉が両陣営をさらに極端に追い込む2017年の大韓民国の自画像だ。

「朴槿恵政権退陣非常国民行動(退陣行動)」側は同日、第17回ろうそく集会を「ソウル集中集会」として開く。今年初の民衆総決起大会も一緒に行われる。主催側は今年に入って最大ともいえる100万人ほどが参加するだろうと見込んでいる。

これに対して、「弾劾棄却のための国民運動本部(弾棄国)」などの保守団体も、同様に週末集会総動員令を下した。弾棄国の関係者は、「釜山(プサン)と慶尚南道(キョンサンナムド)、蔚山(ウルサン)など、全国12ヵ所で貸切バス数百台を準備した。最大で300万人が参加するだろう」と主張した。

この日は、国会弾劾訴追案の可決により、朴大統領が職務停止になってから79日目となる。朴大統領を含む政治圏は80日近くも、国論統合よりは対立や分裂に向かって走ってきた。4年前の就任式の当時、「希望の新しい時代を切り開きたい」という朴大統領の決意は、広場の憤りの中で蒸発してしまった。

「 国民一人一人の幸せの大きさが国力の大きさだ」、「一生懸命に努力すれば、誰でも立ち上がることのできる社会を作りたい」、「子供を産んで育てることが、真の祝福になるように努めたい」と語っていた朴大統領の就任演説は、影も形もなく消えた。

2013年の国家情報院の書き込み事件、2014年の旅客船セウォル号惨事、2015年のMERS(中東呼吸器症候群)騒ぎ、昨年の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事態を経験しながら、朴大統領の支持率はピーク時の67%(韓国ギャラップ調査基準、2013年9月)から4%(昨年12月)にまで墜落した。

大統領府は就任4周年を迎えて、何ら行事を計画していない。昨年の就任3周年の時とは対照的だ。当時大統領府は、朴槿恵政府の政策を集めた「国民と一緒にする変化や革新、跳躍の道」を発刊した。また、朴大統領の発言録「人が先であり、それから法だ。法があってから人だなんてありえないことでしょう?」を出版した経緯がある。

当時、朴大統領の発言をビッグデータで分析した大統領府の資料によると、3年間、朴大統領が最も多く言及した言葉は「国民」だった。続いて大韓民国や経済、発展、協力の順だった。その国民とその大韓民国は、1年後に全く異なる状況を迎えている。



李宰明 egija@donga.com · 鄭智煐 jjy2011@donga.com