Go to contents

自閉症、2才前の早期診断の道が開く

Posted February. 16, 2017 10:54,   

Updated February. 16, 2017 10:54

한국어

 

2才になる前に自閉症を早期診断して、同年齢並みの社会化教育を行える道が開かれた。

米ワシントン大学のアネット・エステス教授チームは、米ノースカロライナ大学と共同で、自閉症の可能性が高い幼児は、同じ年頃の子供と比較して、脳の表面積が急速に成長するという研究結果を、学術誌「ネイチャー」の16日付に発表した。これを生物学的指標(バイオマーカー)にすれば、80%の確率で自閉症を早期診断できる。

研究チームは、家族のうち自閉症患者がいる幼児106人の睡眠中の脳磁気共鳴画像(MRI)の撮影や行動検査を通じて、24ヶ月間、自閉症が発症するかどうかを追跡調査した。自閉症の家族歴のある幼児5人に1人が自閉症を患うことに着目したのだ。

一般的に、2才の幼児の脳表面積は、1才時の成長度合いと比例する。しかし、自閉症を患う乳児の場合、2才時に脳表面積が急激に成長する傾向を示した。研究チームは、コンピュータプログラムに幼児の月齢や脳表面の変化、そして性別データを入力して、自閉症誘発如何を診断できるアルゴリズムを開発した。研究チームは、このアルゴリズムを2才の子供たちに適用した結果、80%の確率で自閉症誘発如何を予測することに成功した。

一般的に、言語と行動の変化を通じて医学的に自閉症を診断できる年齢は4才である。研究チームの早期診断法は、これより2年以上も早く自閉症を診断することができる。

エステス教授は、「医学的診断が下された時はすでに、一般児童のレベルについていくには遅いといえる」とし、「早期診断が可能になれば、専門家が事前に介入して、子供たちの社会やコミュニケーションスキルが遅れないように教育することができる」と語った。



권예슬 クォン・イェスル記者 yskwon@donga.com