韓国造船業界が海洋プラントを受注したのは1年6か月ぶりのことだ。現代(ヒョンデ)重工業や大宇(テウ)造船海洋も今回の入札に参加して競争を繰り広げたが、最終的に三星重工業が契約を獲得した。三星重工業は、ENI社が発注する3兆ウォン規模の「モザンビークコーラル浮遊式液化天然ガス設備(FLNG)プロジェクト」においても単独交渉を行っているので、海洋プラントを追加受注する可能性も高い。
海洋プラントは2014年以降、原油安の基調が続いており、複数の船主社による発注取消しや引渡し延期事態、低価格受注競争などで、韓国造船業界に大きな損失を抱かせた。2015年、造船「ビック3」が海洋プラントで出した営業損失だけでも6兆8700億ウォンに上る。このようなことを意識したのか、三星重工業は、「プロジェクト入札初期から原価や契約構造など、様々なリスクを徹底的に検証した」と強調した。
今後、海洋プラント市場が蘇るかどうかは、原油価格にかかっている。イーベスト投資証券は、国際原油価格が50〜60ドル台を維持すれば、海洋プラントの発注が増えるだろうと見込んだ。最近、国際原油価格の持ち直しの空気が形成されると、シェルやシェブロンなどの大手エネルギー企業各社は、2018年の発注計画を明らかにした。しかし、造船業界では業況が好転する時まで、韓国造船会社各社が設備や人材を維持しながら耐えることができるかどうか懸念しているのが現状だ。
鄭旻志 jmj@donga.com