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アスピリンの服用勧告が食後から食前に代わる

アスピリンの服用勧告が食後から食前に代わる

Posted January. 04, 2017 08:27,   

Updated January. 04, 2017 08:32

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心血管疾患の予防用として広く使われている「アスピリンプロテクト錠」を、食前に飲ませることが推進されている。2001年に国内で許可されたアスピリンプロテクト錠はこれまで、食後服用を勧めてきた。プロテクト錠は、解熱鎮痛剤として使われるバイエルアスピリン錠とは異なる。

3日、バイエルコリアによると、昨年12月初旬、食品医薬品安全処(食薬処)にアスピリンプロテクト錠の服用法変更ができるかどうか、事前検討を要請した。製薬会社が医薬品服用法を変更するためには、食薬処の許可を受けてこそ可能となる。これに対して、食薬処は昨年12月16日、中央薬事審議委員会を開き、該当事案について議論した。

食薬処許可審査調停課のコ・ヨンソク研究官は、「中央薬事審議委員会の諮問結果を基に、事前検討結果をバイエルコリア側に伝える計画だ」と語った。その後、食薬処が変更申請を許可すれば、15年ぶりにアスピリンプロテクト錠の服用法が変わることになる。

服用法の変更が進められる理由は、アスピリンプロテクト錠は胃ではなく腸で溶けて吸収されるように作られた「腸溶錠」であるからだ。アスピリンプロテクト錠は、空腹に服用しても胃腸障害を誘発する危険性は少ない一方、食べ物を食べた後に服用すれば、胃で溶ける可能性を排除できない。バイエルコリアのパク・ヒョンジュ課長は、「食前や食後の服用によって、その効能に差があるのではないが、腸溶錠の特性を生かそうと、許可事項の変更を進めている」と話した。ドイツではアスピリンプロテクト錠を食前に服用するように勧めている。

ただ、一般家庭で解熱鎮痛剤としてよく服用している「バイエルアスピリン錠100mg、500mg」の2種は、服用法変更推進対象ではなく、注意しなければならない。バイエルアスピリン錠は食前、食後とは関係なく、年齢別に1日1回の投与量のみ注意して服用すればいい。



金鎬卿 kimhk@donga.com