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25度のウイスキー時代、焼酎が驚く

Posted July. 12, 2016 07:50,   

Updated July. 12, 2016 08:17

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アルコール度数30度台のウイスキーが定着してから1年後に、20度台のウィスキーまで登場したことを受け、成功の如何を巡って賛否両論が拮抗している。焼酎と同様の20度台のウイスキーが、不況に見舞われているウイスキー産業の突破口になるかどうか、業界の注目が集まっている。

11日、酒類業界によると、最近、ロッテ酒類がアルコール度数を25度に下げた「ブラックジョーカー」マイルドを発売後、反応が大きく食い違っている。ロッテ酒類の関係者は、「度数の低い酒が酒類産業のトレンドとなっているという判断の下、ウイスキーでも破格の試みを行った」と説明した。国内で20度台のウイスキー製品が登場したのは今回が初めてだ。

これについて、業界の関係者は、「柔らかくまろやかな酒を好む消費者は、25度のウイスキーをトレンディだと認識するだろう」と前向きに評価した。しかし別の関係者は、「すぐ注目を集めることはできるかもしれないが、十分なニーズは引き出せないだろう」とし、「25度のウイスキーは焼酎とも差別化を図るのが難しく、客の確保に失敗するかもしれない」と反ばくした。

業界では、焼酎のアルコール度数と同じ「25度のウイスキー」をウイスキーと呼べるかどうかについて議論が起きている。1988年に真露(チンロ)が23度の焼酎である「チャム真イスル露」を発売する前までは、25度の焼酎が主流だったからだ。業界の関係者は、「20度台のウイスキーを認めない『類似ウイスキー』という言葉が、早くも業界で出回っている」と話した。

ほかのウイスキー会社各社は、20度台のウイスキーの生産を巡って悩んでいる。ディアジオやゴールデンブルー、ペルノリカなどのウイスキーメーカー各社は、ひとまず市場の反応を見極めたいとしている。すでに市場には30度台のウイスキーが大量に出回っている。2009年、韓国生まれのウイスキーメーカーであるゴールデンブルーが、36.5度のウイスキーを初めて発売して成功した後、各メーカーでは我先に後続製品を発売している。

業界では、40度以下の低度数のウイスキー生産に乗り出していることについて、不況のために委縮したウイスキー市場の拡大のための戦略だという評価が多い。韓国酒類産業協会によると、2007年は238万箱(1箱は500ミリリットルx18瓶)ほどだった国内ウイスキー市場が、昨年は174万箱へと減少した。一方、40度以下の低度数ウイスキーは、全体ウイスキー市場の30%を超えて、成長を続けている。業界の関係者は、「柔らくまろやかな酒を好む消費者らが増えているので、低度数酒の競争が激しくなっており、20度や21度のウイスキーが出てくる可能性もなくはない」と話した。



최혜령기자 チェ・ヘリョン記者 herstory@donga.com