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臨時政府関連遺を物文化財登録

Posted February. 11, 2019 08:28,   

Updated February. 11, 2019 08:28

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「帰国して政権を国民に奉還する」

1945年8月16日。祖国光復(日本植民地からの独立)を迎えた翌日。中国の重慶にあった大韓民国臨時政府は閣議を開き、このような決定を下す。100日余りが経った同年11月4日。帰国を控えた白凡・金九(キム・グ、1876~1949)と李始榮(イ・シヨン、1868~1953)、柳東説(ユ・ドンヨル、1879~1950)、金奎植(キム・ギュシク、1881~1950)などの臨時政府要人23人は一堂に集まって、祖国独立についての感慨と新しい時代に向けた抱負を筆で書いた。

この揮毫が「在諭記念帖」である。記念帖には「大同団結」「自立」「自由」「新思想」など、臨時政府要人の願いが込められている。この記念帖が今年、文化財に登録されると予想される。

文化財庁は、3・1運動と大韓民国臨時政府樹立100周年を迎えて、登録文化財として推進する20件の臨時政府関連遺物を選定したと、10日明らかにした。このうち文化財登録基準を満たしている上希少性のある11件は優先調査対象に、重要性は高いが調査が必要な遺物9件は追加検討対象になった。

優先調査対象は、在諭記念帖をはじめ、独立運動家である李慈海(イ・ジャへ、1894~1962?)が書いた「慈海自傳草稿」などが選ばれた。1930年代と40年代に内モンゴルで医師として働きながら、光復軍として活動した李慈海の自叙伝には、内モンゴル地域での抗日運動が具体的に描写されており、史料としての価値が高い。このほか、金秉祚(キム・ビョンジョ)が執筆した「韓国独立運動史(上)」、金毅漢(キム・ウィハン)の光復軍任命状、趙素昂(チョ・ソアン)が日本留学時代に書いた日記「東遊略抄」、李奉昌(イ・ボンチャン)義士の直筆手紙、李承晩(イ・スンマン)大統領の臨時政府関連文書などである。追加検討対象には、趙素昂、李圭彩(イ・ギュチェ)、安昌浩(アン・チャンホ)、李惠鍊(イ・へリョン)、ハン・ユハン、朴榮濬パク・ヨンジュン)、申順浩(シン・スンホ)の遺物などが含まれた。

文化財庁は4月まで優先調査対象への調査を終えて、文化財委員会に上程して登録を推進する方針だ。


柳原模 onemore@donga.com