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湿地がゴルフ場に…韓半島の酸素ボンベが消える

湿地がゴルフ場に…韓半島の酸素ボンベが消える

Posted January. 15, 2019 07:54,   

Updated January. 15, 2019 07:54

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「酸素ボンベの地域、加平(カピョン)に来てください!」

2010年夏、京畿(キョンギ)加平郡が夏休の休暇地として加平をPRしながら打ち出したフレーズだ。加平郡は当時、朝鮮松の森の中で楽しむフィトンチッドの森林浴と自然生態を観察できる「スンアン湿地」を代表的観光スポットに挙げた。

スンアン湿地は、2013年に国立環境科学院国立湿地センターの研究員たちが内陸湿地の現状を探るために訪れた時は湿地本来の姿だった。しかし昨年、研究員たちが再び訪れた時は、芝生が敷かれ、噴水のあるゴルフ場に変わっていた。

湿地が消えている。スンアン湿地だけではない。国立環境科学院がこの3年間、全国の湿地1408カ所を調査した結果、74カ所が消え、91カ所は面積が減少した。原始性を維持したまま、様々な動植物が生息する「自然生態系の宝庫」が次々と姿を消している。

湿地の減少、消失の原因を分析したところ、自然に水が乾いて草地になったケースは、165カ所中17ヶ所に過ぎなかった。残りの148カ所(89.7%)は、田畑などの耕作地に変わるか、道路やゴルフ場のような施設の建築によって姿を消した。

湿地のうち、希少動植物が生息し、水の浄化能力の優れた順天湾(スンチョンマン)湿地のように「湿地保全法」に基づいて湿地保護地域に指定された場所はわずか45所である。湿地保護地域に指定されなければ、開発を食い止める方法がない。

これにより環境部は今後、開発事業について環境アセスメントを行う際は、湿地を重点評価対象に入れることにした。毀損が避けられない場合は、それに相当する新規湿地を造成するよう誘導する方針だ。米国は、建物の建設などで湿地が消えると、その湿地面積の約1.4倍の大きさの湿地を他の場所に造成するようにしている。それが難しい場合は、湿地保全金額を納付しなければならない。

環境部の劉承光(ユ・スングァン)自然生態政策課長は、「湿地は生物多様性の宝庫であり、水資源の供給、温室効果ガスの吸収、景観と文化的価値の創出など、多様な生態系サービスを提供する空間だ」とし、「湿地が人間に与える恩恵を積極的に知らせると同時に、湿地を損なうことなく、営農をするように農家ともコラボしたい」と語った。


カン・ウンジ記者 kej09@donga.com