Go to contents

THE DONG-A ILBO Logo

ソウル、文化と料理が添えられた「韓国料理ツアー」

ソウル、文化と料理が添えられた「韓国料理ツアー」

Posted January. 04, 2019 07:36,   

Updated January. 04, 2019 07:36

한국어

「お酒をたくさん飲んでその翌日ハングオーバー(hangover=二日酔い)になれば、韓国人はこのスープを食べます」

干しスケトウダラスープを初めて味わったマツザカ・ミチコさん(27・女)は、目を大きくして笑顔になってから、すぐにスープをスプーンですくってさらに飲んだ。日系ペルー人のマツザカさんは昨年12月28日、ソウル仁寺洞(インサドン)と北村(プクチョン)を回って韓国料理を味わうグルメツアーに参加した。グルメツアーは、開城(ケソン)流の韓定食食堂で干しスケトウダラスープやビビンバ、焼肉、タンピョンチェなどを味わうことから始めた。その後、漢方茶を飲み、直接餃子を作る飲食店で餃子とトックク(雑煮)、ジャガイモチヂミなどを食べた。

ツアーの前に知っていた韓国料理といっても、三枚肉を指すバーベキュー程度だったマツザカさんは、様々な韓国料理を味わうたびに楽しくなった。食べ物に含まれた歴史と文化にも自然に耳を傾けた。

年末だったので、「ビビンバは一年を終えながら、残った食材をまとめて混ぜて食べる料理」「トッククは元旦に食べるもの」という説明が特に気に入った。ツアーを企画した「ガストロツアーソウル」のカン・テアン代表は、「様々な韓国料理が持つ歴史的背景を知っていれば、外国人であれ韓国人であれ、食べ物をよりおいしく食べることができる」と口添えした。

マツザカさんは韓国に来る前に中国にも5日間滞在した。韓国と中国はいずれも初めての訪問だ。現在、コスタリカに住んでいる彼女は、「ラテンアメリカの人々は、東アジア旅行と言えば、一般的に中国を思い浮かべるが、私は韓国のほうがより好きだ」とし、「韓国がよりすっきりしていて可愛らしい粋がある」と話した。彼女は普段韓国ドラマをよく見ている。韓国旅行に行くというと、周りから「なぜ素晴らしいビーチのあるタイではなく、韓国に行くのか」と聞かれたこともあったという。彼女は、「コスタリカには多くのビーチがあるので、あえてタイに行く理由がない。壮大な自然はないが、都市の多様な魅力を持ったソウルに来てみたかった」と話した。韓国料理ツアーも彼女が取り上げた魅力の一つだ

マツザカさんのこの言葉は、韓国観光、特に中心となるソウル観光が進むべき方向を示している。物価が高くて自然資源の少ないソウル観光の中核は、都市のディテールな趣にあるということだ。イ・ジェソン・ソウル観光財団代表は、「世界的な旅行のトレンドは、団体ツアーから個別観光へ、有名観光地への訪問にとどまらず、現地の文化を体験することへと変わっている」と語った。

ソウル市とソウル観光財団は、トレンドに合わせて新しい観光コンテンツの発掘に取り組んでいる。2016年から毎年開催している「観光スタートアップ・プロジェクト公募展」も、そのような努力の一環と言える。観光スタートアップ公募展は、新しいソウル観光コンテンツを作ったり、旅行の利便性を高めるサービスを開発する起業者を発掘して、支援するのが目的だ。2016年は14件、2017年は8件、昨年は8件のプロジェクトが選ばれた。このうち2件を除いて、すべて結果物が出た。ガストロツアーソウルも、ソウル路7017の周りのグルメを探訪するコンテンツで、2017年に受賞した。昨年の公募展の大賞はK-POPダンスを直接学べる体験商品だった。韓服を着て、日常生活を体験できるプログラムも受賞した。

一風変わった経験を提供する商品以外も、スマートフォンのアプリケーション(アプリ)などを活用して、より楽に移動できるように支援するサービスも注目を集めた。ソウルでマイス(MICE・企業会議、ご褒美観光、コンベンション、展示)を開催するとき、オンライン入札方式でホテルを手頃な価格で気楽に取得できる「BIDDING STAY」は、公募展で入賞直後、個別投資を誘致した。障害者が不便なくアクセスできる旅行コースを紹介し、専用地図を製作する「イージートリップ」も注目を集めている。ソウル観光財団は今年も新たな観光スタートアップを発掘して、「地下鉄無制限1日パス」のように観光客がソウルのあちこちに隠されたスポットを検索するように誘導するサービスも出す計画だ。


韓友信 hanwshin@donga.com