Go to contents

KAISTの教育・研究モデルをケニアに丸ごと輸出

KAISTの教育・研究モデルをケニアに丸ごと輸出

Posted December. 04, 2018 07:57,   

Updated December. 04, 2018 07:57

한국어

韓国のKAISTをそのまま模した大学が、「アフリカのシリコンバレー」を目指しているケニアの技術革新都市Konzaに建設される。その間、中東や中国にKAISTの一部の教育課程や研究プログラムが輸出されたことはあるが、教育・研究運営モデルが丸ごと海外に移植されるのは、1971年のKAIST開校以来初めてのことだ。

KAISTは、アフリカのケニアにKAISTの教育・研究モデルを輸出することにしたと、3日明らかにした。ケニアの教育科学技術部が発注し、Konza技術革新都市開発庁が実施する「ケニアの科学技術院(仮称)建設コンサルティング事業」の競争入札で、先月30日に最終契約を獲得した。これにより、KAISTは今月から、ケニア科学技術院が開校する2021年までの36ヶ月間、教育課程の設計と教育資材や実験機器・設備の構築、産学協力など、科学技術院の全体的経営を伝授する。

ケニア科学技術院は、ケニアの首都ナイロビから南東側に約70キロ離れたKonza地域に、延べ面積約1万坪規模で建設される。初期開設学科は、△機械工学、△電気電子工学、△情報通信技術(ICT)工学、△化学工学、△土木工学、△農業バイオテクノロジーの6つとなっている。年間の学生数は120人から始め、最大で300人まで段階的に増やしていく計画だ。

KAISTのキム・ボウォン企画処長は、「過去40年間、科学技術人材を養成して韓国の産業と経済を牽引してきたKAISTの使命とビジョンが、ケニア科学技術院にそのまま移植される」とし、「初期運営が正常に行われれば、学科や学生数は徐々に拡大していくだろう」と明らかにした。

この事業は、韓国政府から借款の提供を受け、総事業費9500万ドル(約1064億ウォン)規模で推進される。KAISTコンソーシアムがコンサルティングする教育・建築設計と監理・研修分野には945万ドルが投入される。建築設計は、サムウ総合建築士事務所が、監理は先進エンジニアリングが担当する。

科学技術院の建設は、ケニア政府がアフリカシリコンバレーの建設のために造成しているKonza技術革新都市の主力事業である。ケニア政府は、2030年までに中進国への跳躍を目指して、中長期国家発展計画である「ケニアビジョン2030」を策定し、理工系のコア人材の育成を通じてこれを達成するために科学技術院の建設を進めている。


ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com