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中国の砂嵐で粒子状物質に黄砂まで、「息苦しい」1日だった

中国の砂嵐で粒子状物質に黄砂まで、「息苦しい」1日だった

Posted November. 28, 2018 08:45,   

Updated November. 28, 2018 08:45

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27日は、大気停滞によって積もった粒子状物質に中国発スモッグや黄砂までが重なり、息詰まる一日だった。黄砂が韓半島に影響を与えたのは、今年秋に入って初めてだ。

気象庁と国立環境科学院によると、ソウルの微細粒子状物質の濃度は、同日午後3時現在、1立方メートル当たり48μg(マイクログラム・1μgは100万分の1グラム)で「悪い」レベルだった。京畿(キョンギ)と仁川(インチョン)はそれぞれ、同日午前10時と午後12時に微細粒子状物質注意報が出された。注意報は1立方メートル当たり75μg以上の微細粒子状物質が2時間以上続くときに発令される。23日から韓半島上空の大気が停滞し、ここ数日間国内で発生した粒子状物質がそのまま溜まった上、同日、中国から押し寄せてきたスモッグまでが加わって濃度はさらに濃くなった。

午後は黄砂まで重なった。黄砂が韓国に流入したのは、5月25日以降6ヶ月ぶりのことだ。26日、中国内モンゴル付近で発生した黄砂の一部が、北西風に乗って西海(ソヘ)上に降りてきて、27日午後から韓半島に影響を与えた。中国から韓国まで飛んできた黄砂は、そのほとんどが微細粒子状物質(PM2.5・直径が2.5μm以下)よりも粒子が大きい粒子状物質(PM10・直径2.5μm超過~10μm以下)だった。

黄砂の影響で同日午後1時、白翎島(ペリョンド)の粒子状物質(PM10)の濃度は1立方メートルあたり471μgまで上昇した。「非常に悪い」(1立方メートルあたり151μg以上)の基準を3倍以上超えている。仁川とソウルは同日午後、可視距離が2~3キロで晴れた日の5分の1にとどまった。黄砂は28日朝まで、ソウルをはじめとする首都圏に影響を与えるとみられる。

ただ、28日は、全国の粒子状物質が「普通」のレベルを回復すると予想される。国立環境科学院は、「黄砂を伴ってきた北西風が韓半島上空の粒子状物質を外部に押し出しており、一部の南側の地域を除けば、粒子状物質の濃度がそれほど高くないと予測される」と明らかにした。


金喆仲 tnf@donga.com