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有事の対北朝鮮戦車阻止施設、年内に13ヵ所を解体へ

有事の対北朝鮮戦車阻止施設、年内に13ヵ所を解体へ

Posted October. 10, 2018 08:09,   

Updated October. 10, 2018 08:09

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韓国軍当局が年内に江原道(カンウォンド)と京畿道(キョンギド)北部など最前線に設置されている13の対戦車防御施設を解体することを決めたことが分かった。対戦車防御施設とは、有事の際、北朝鮮軍機械化部隊の南下を阻止するために道路に設置したコンクリート構造物だ。

国会国防委員会所属の野党自由韓国党の李鍾明(イ・ジョンミョン)議員が9日、合同参謀本部から提出受けた「この6年間(2013~2018.6)の対戦車防御施設の解体現況」によると、今年だけで13ヵ所の対戦車防御施設が解体される。地域別では京畿道漣川郡(ヨンチョングン)が6ヵ所(1ヵ所は解体完了)で最も多く、坡州市(パジュシ、3ヵ所)、江原道華川郡(ファチョングン、2ヵ所)、京畿道抱川(ポチョン)と江原道楊口(ヤング各1ヵ所)の順だ。

2013年から昨年まで解体された対戦車防御施設は計9ヵ所(年平均1.8ヵ所)だ。対戦車防御施設の解体は、管轄部隊とその地方自治団体が協議を経て行われる。

李議員は、「今年に入って最前線の対戦車防御施設の解体が大幅に増えた」とし、「年平均で計算すれば、過去5年間解体されたものより7倍も急増した」と話した。

また対戦車防御施設を解体する際は、「合同参謀本部の障害物と拒否標的管理指針」に基づいて作戦性を検討したうえで、代替施設が必要であれば既存の防御施設の強度以上の障害物を設置することを定めているが、具体的な指針がないまま管轄部隊長が個別に決めていると、李議員は指摘した。2013年から2018年8月までに解体された対戦車防御施設(12ヵ所)のうち、代替障害物(散布式地雷、道路爆破装置など)が設置されたところは6ヵ所に過ぎなかった。


尹相虎 ysh1005@donga.com