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「ホテルは外国人観光客でにぎわい...平壌は改革開放が始まった」  江原道知事が訪朝の印象語る

「ホテルは外国人観光客でにぎわい...平壌は改革開放が始まった」  江原道知事が訪朝の印象語る

Posted August. 21, 2018 09:33,   

Updated August. 21, 2018 09:33

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「平壌(ピョンヤン)ではすでに改革・開放が始まっている」

第4回アリスポーツカップ国際幼少年サッカー大会のために10~19日、平壌を訪れた崔文洵(チェ・ムンスン)江原道(カンウォンド)知事は20日、春川市中央路(チュンチョンシ・チュンアンロ)の江原道庁で記者懇談会を開き、変化した平壌の姿と大会の成果について説明した。崔氏の平壌訪問は、MBC社長だった2008年のニューヨークフィル平壌公演以来10年ぶり。

崔氏は最も明確に変わった点として、平壌のアパートを挙げた。アパート団地が多く建てられただけでなく、高層で外壁の色も多彩だったという。眼科病院や水産物販売場など以前には見られなかった様々な施設もできた。平壌の通りは、市場が姿を消した代わりに現代式の商店が増え、タクシーも増えたという。

崔氏は、外国人観光客が多いことも意外だったと紹介した。崔氏一行が泊まった羊角島(ヤンガクド)ホテルは、約1千室規模の大型ホテルだが、空室がないほどだった。ホテルでは欧州人など各国の観光客の姿が目についた。また、ホテルの食事や従業員のサービスは「グローバルスタンダード」と言えるほど高い水準だったという。崔氏は、万景台(マンギョンデ)学生少年宮殿の公演が非常に印象的だったと語った。公演の最後に体制宣伝の内容もうかがえたが、以前に比べて政治色がほとんどなかったためだ。

崔氏は、良くなった平壌の電気事情と活発な工場稼動なども例に挙げ、「総合的に見ると、平壌ではすでに改革・開放が進んでいることが分かる」と強調した。

崔氏とともに平壌に行ってきた韓金錫(ハン・グムソク)江原道議会議長も、「平壌の通りは期待以上にきれいで、大同江(テドンガン)の水もとてもきれいだった」とし、「一見したところ住民たちは非常に自由な雰囲気の中で暮らしているという感じを受けた」と話した。

崔氏は、今回の大会のために西海(ソヘ・黄海)陸路が開放され、開幕式や閉幕式の規模が非常に大きかった点を挙げて、北朝鮮が格別の意味づけをしたと評価した。今回の大会を機に南北交流がより一層活発になると予想した。

崔氏は、北朝鮮側と協議して第5回大会は今年10月に江原道春川市で、来年の第6回大会は北朝鮮の元山(ウォンサン)で開催することで暫定合意した。春川大会には、北朝鮮のサッカーチーム2チームの他にも万景台学生少年宮殿芸術団を招待した。

崔氏は、江原道が推進中の2021年冬アジア競技大会の南北共同開催について、「北朝鮮に提案したが、これは両首脳が合意しなければならない事案」とし、「採択されるかは様子を見なければならない」と付け加えた。

そのほかに江原道は、北朝鮮に弓裔都城の南北共同発掘と束草(ソクチョ)~元山平和クルーズの運航などを提案した。また、対北制裁が解除された後の交流事業として、襄陽(ヤンヤン)~北朝鮮航空路線の開設、北朝鮮への良苗支援などを具体化する方針だ。


李仁模 imlee@donga.com