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独立魂を辿って1000キロ…世代を超えた愛国探訪

独立魂を辿って1000キロ…世代を超えた愛国探訪

Posted August. 13, 2018 08:14,   

Updated August. 13, 2018 08:14

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「2月14日は皆バレンタインデーと知っていますが、この日は1909年、伊藤博文を狙撃した安重根(アン・ジュングン)義士が死刑判決を言い渡された日です」

先月24日、中国遼寧省・大連にある旅順刑務所で、このような韓国語が響き渡った。安重根義士を拘束していた刑務所の前で発表しているキム・ヒョンス学生(19・女)を40人あまりの韓国人が取り囲んで聞いていた。通りかかっていた韓国人観光客も話を聞いて拍手を送った。

●事前学習・事後討論で深みをもつ

彼らは「2018北東アジア平和統一探訪隊」だった。興士団(フンサダン)民族統一運動本部(チョン・ヨンサン常任代表)は、臨時政府樹立99周年を迎えて、先月24日ヤン・ヨンドゥ共同代表を団長とする探訪隊を発足させた。探訪隊は先月30日までの一週間、遼寧省大連から黒龍江省ハルビンまでの約1000キロの大長征を行った。安重根義士が投獄されていた旅順刑務所とハルビンにある安重根義士記念館、龍井にある尹東柱(ユン・ドンジュ)詩人の生家、3・13反日義士陵などを訪れた。チョン・ヨンサン代表は、「多くの世代が一堂に集まって独立運動の意味を振り返った意義深い時間だった」と語った。

探訪隊は訪れるところで、終始真剣な姿を見せた。旅順刑務所と安重根義士記念館を見学したときは、一言も言わず彼の足跡を調べた。3・13反日義士陵では1分間黙祷をして、その志を称えた。3・13反日義士陵とは、3・1独立運動後、中国同胞3万人が龍井市内で万歳運動をして犠牲になった人たちを称える墓地だ。

探訪隊は独立運動関連地域の探訪に先立って、自分たちが訪れる地域について事前に勉強し、現場で各自引き受けた人物について発表した。探訪を終えた後、4組に分けて、自分たちが訪問した地域と独立運動家について討論した。

●中国同胞の大学生から60代の主婦まで多様な人々が参加

今回の探訪には、韓国の大学生だけでなく、中国同胞の大学生、大企業の幹部、主婦など様々な人々が参加した。北京大学に通う中国同胞のハン・スン洪さん(19)は、「多くの世代が集まって独立運動を振り返る意義深い場だと言われて、当初行こうとしていた学校行事への参加をあきらめた」と話した。大企業で幹部を務める★イ某氏(50)は、「若い世代は歴史探訪のようなものは時間がもったいないと思いがちだが、こんな経験が蓄積されてこそ、社会で他人をリードすることができる」と話した。

今回の探訪に満足する参加者が多かった。単に遺跡を見て回るレベルを超えて、事前学習や事後討論を経て、暗黒時代に決然と独立運動に出た先祖たちについて深く知ることになり、敬意がさらに膨らんだという。シン・スクジャ氏(54・女)は、「統一教育指導士として複数の歴史地区の探訪に参加したが、上辺だけのものだったので満足できなかった場合が多かった」とし、「今回は事後討論の時間があり、様々な話を聞くことができて良かった」と話した。イ・ギョンハ氏(20・女)は、「事前に勉強して、探訪後に議論しながら独立運動家について正しく知ることになり、尊敬と感謝の気持ちがさらに膨らんだ」と語った。

ヤン・ヨンドゥ団長は、「独立運動地域を単に探訪することでは、独立志士たちについて深く理解することができない」とし、「事前学習と事後議論を通じて、彼らの人生を深く理解しようとした」と説明した。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com