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李國鍾の「ドクターヘリ」が7年ぶりに飛行する

李國鍾の「ドクターヘリ」が7年ぶりに飛行する

Posted May. 04, 2018 09:13,   

Updated May. 04, 2018 09:13

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李國鍾(イ・グクジョン)亜洲(アジュ)大学病院圏域外傷センター長が率いる重症外傷専門チームが、年末から国内では初めて「いつどこでも」出動する救急医療専用ヘリコプターである、いわゆる「ドクターヘリ」を導入する。2011年1月、ソク・へギュン三湖(サムホ)ジュエリー号船長を助けた李教授の呼びかけでドクターヘリ制度ができてから7年ぶりのことだ。

保健福祉部(福祉部)は第7号のドクターヘリを、早ければ年末から亜洲大学病院に配置すると、3日明らかにした。ドクターヘリは、2011年9月に嘉泉(カチョン)大学ギル病院と木浦(モクポ)韓国病院にそれぞれ1台ずつを配置した後、2016年まで計6台が圏域外傷センターに割り当てられたが、肝心の亜洲大学病院は除外された。李教授は24時間出動できるドクターヘリを要求したが、福祉部は、予算や人員が足りず、夜間誘導設備がきちんと整っていないことなどを理由に、昼間だけドクターヘリを運用するという原則を固守してきた。

このため、亜洲大学病院は2011年3月以降、これまで、年間250人以上の重症外傷患者を乗せて運ぶたびに、京畿道(キョンギド)災害安全本部所属の消防ヘリを利用してきた。消防ヘリが病院前の空地や屋上のヘリポートに降りて、医療スタッフを載せるだけでも平均18分がかかった。消防ヘリの中で患者の命を救うために胸部を開き、手で心臓マッサージをしたり、高価な血圧薬を使えば、その費用を医療スタッフがそのまま抱えなければならなかった。「医療機関外」で医療行為をすれば、診療費を請求できないからだ。ドクターヘリではなく、消防ヘリコプターは、医療機関として認められない。しかし、今回新たに導入するドクターヘリには、李教授の要求がほとんど反映された。天候が非常に悪化したり、整備が必要で近所の空軍第10戦闘飛行場に止めておく時を除いては、病院の屋上に常時待機させて、昼夜を問わず5分以内に出動できる。福祉部は、ドクターヘリの夜間運行を亜洲大学病院で試験的に行った後、別の病院に拡大する計画だ。救助隊員が病院で待機して、医療スタッフと一緒に出動する体系も、消防当局との協力で初めて披露する。

李教授は3日、東亜(トンア)日報との電話インタビューで、「先進国をうらやましく思わないドクターヘリの模範事例を作れるチャンスができた」と語り、ヘリ誘致を歓迎した。ただし、李教授は、「良い機器も、ヘリ内で患者を助けられる医療スタッフを確保しなければ無用の長物であるだけに、今後良い医療スタッフの確保がカギといえる」と話した。


趙健熙 becom@donga.com