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6台ある重症患者搬送ヘリ、122台まで運用可能に

6台ある重症患者搬送ヘリ、122台まで運用可能に

Posted March. 23, 2018 09:01,   

Updated March. 23, 2018 09:01

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今後、ひん死状態の重症外傷患者を搬送する際は、戦闘用ヘリを除く政府所有のすべてのヘリが動員される。また、激務に苦しむ圏域外傷センター医療スタッフの人件費の支援額も増やす。政府は22日、国政懸案点検調整会議を開き、このような内容の重症外傷治療システムの改善対策を確定した。

今回の対策は、昨年11月の北朝鮮亡命兵士事件をきっかけに、劣悪な重症外傷治療システムを改善すべきだという要求が殺到したことによるものだ。改善対策は、患者が緊急治療室を転々した末、「ゴールデンタイム」を逃すことがないように焦点が当てられている。このため、現在6台ある保健福祉部のドクターヘリのほか、山林庁の山火事鎮火用ヘリ(45台)、消防ヘリ(28台)、警察ヘリ(20台)、海洋警察ヘリ(17台)、戦闘用を除く軍用ヘリ(6台)の計116台が必要に応じて、重症外傷患者の搬送に投入される。

119救助隊は、重症外傷患者を「近くの病院」ではなく圏域外傷センターに移すよう、救助原則を変える。適時に治療すれば命を救える外傷死亡者数を、2015年の2454人から2025年には1600人に減らすためだ。

圏域外傷センターの治療費に適用する健康保険と自動車保険の報酬を引き上げ、重症外傷患者を受け入れるほど赤字が出る構造を見直すことにした。また、外傷センター担当専門医1人当たりの人件費の支援額を、現在の年1億2000万ウォンから1億4400万ウォンに増やす。看護師を多く雇って負担を減らした病院には、看護師1人当たりに最大で4000万ウォンを支援する。

李洛淵(イ・ナギョン)首相は、「圏域外傷センターの拡充は、これ以上先送りできない切迫した課題となっている」とし、「危機に瀕したすべてのひとたちが、可能な限り早い時間に適切な治療を受けて命を守る国に発展しなければならない」と述べた。


趙健熙 becom@donga.com · 金潤鍾 zozo@donga.com