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映画50本を1秒で送受信、ETRIが光通信のコア部品を開発

映画50本を1秒で送受信、ETRIが光通信のコア部品を開発

Posted March. 07, 2018 08:09,   

Updated March. 07, 2018 08:09

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韓国の国内研究グループが、1秒当たりに400ギガバイト(GB)のデータを送受信できる光通信のコア部品を開発した。映画50本を1秒でダウンロードできるレベルである。急増する通信トラフィック問題を解決し、第5世代(5G)モバイル通信を実現するきっかけになると予想される。

韓国電子通信研究院(ETRI)は、これまで輸入に頼ってきた光通信データの送受信素子を国内独自の技術で開発することに成功したと、6日明らかにした。データの転送速度は400GBps(1秒当たりに400GB)で、既存の素子(100GBps)の4倍である。通信トラフィックが現在より4倍多くなっても、送受信素子のみを交換すれば、数千億ウォンに達する光ケーブルを増設せずにスムーズに光通信を利用できるようになる。伝送距離や容量、通信品質などを変えることも、別途の装置交換なしに、ユーザーのニーズに合わせてソフトウェア(SW)で管理できる。

研究グループは先月、この部品を利用して技術を実証することに成功した。大田市儒城区(テジョンシ・ユソング)にあるETRI本院内の4棟の研究室で400GBps級のデータ信号を生成し、韓国情報化振興院の試験用光通信網を通じてソウルに送った。転送されたデータは、計510キロの距離に達するソウル〜大田を往復して、再び研究院で正常に受信された。

今後、光通信素子の国産化にも拍車がかかるものと予想される。ETRIはすでに、国内外での特許出願17件と国内企業への技術移転7件を完了した。3年以内に1テラビット(Tbps)級素子も開発するという目標である。キム・ジョンフェETRI光通信部品研究グループ長は、「シリカ、ポリマーなどの低コスト材料を使用したので価格競争力も高い。中継器のように、今後、トラフィック渋滞が激しい大都市を中心に設置されるものと見られる」と語った。研究結果は、今月11日から7日間行われる「光ファイバ通信(OFC)コンファレンス2018」で発表される予定である。


ソン・ギョンウン東亜サイエンス記者 kyungeun@donga.com