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ソウル市、高銀書斎再現の「万人の部屋」を撤去へ

ソウル市、高銀書斎再現の「万人の部屋」を撤去へ

Posted February. 22, 2018 09:15,   

Updated February. 22, 2018 09:15

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後輩文人へのセクハラ疑惑に包まれている高銀(コ・ウン)詩人(85)の痕跡を消そうとする動きが起きている。ソウル市は、高銀詩人のためにソウル図書館に作った「万人の部屋」を撤去することを決定した。また、中高校教科書の出版社と執筆陣は、教科書から高銀詩人の作品を外す方法について議論している。

ソウル市の関係者は21日、「万人の部屋は3・1運動100周年の記念事業として造成した空間であるだけに、高詩人のセクハラ論議がふくらんでいるので、これ以上維持するのは難しい」と撤去する意思を明らかにした。この関係者は、「即時撤去が難しければ、とりあえず幕を設置すべきだということで意見を集めている」と話した。万人の部屋は、高詩人が連作詩「万人譜」を書いた京畿道安城(キョンギド・アンソン)書斎を昨年11月、ソウル図書館の3階に82平方メートルの規模で再現した空間である。

また、教育部は最近、高銀詩人の作品が載せられた教科書の現状把握に乗り出した。その結果、11の中高校国語教科書に「あの花」「とある喜び」「ソンジェリの女性たち」「作男テギリ」「墓参り」の5本の詩と「私の人生の本」のエッセイ1本の計6本が収録されたと集計された。小学校の教科書にはなかった。

教育部は同日、「該当教科書はすべて検定教科書なので、修正権限は出版社と執筆陣にある」とコメントした。検定教科書は個々の出版社と執筆陣が作るからである。出版社と執筆陣は、現在の高銀詩人の作品を教科書から外すべきかどうか苦心している。

教科書製作に参加したとある教授は、「まだ決定してはいないが、道徳性と直結した問題であるだけに、真剣に考えている」と語った。ただし、今年1学期の教科書はすべての印刷が終わったので、修正は、早ければ2学期の教科書から反映が可能である。


金鎬卿 kimhk@donga.com · 金단비 kubee08@donga.com