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軍隊式新人教育…「愛社心?会社を辞めたくなる」

軍隊式新人教育…「愛社心?会社を辞めたくなる」

Posted February. 13, 2018 08:56,   

Updated February. 13, 2018 08:56

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昨年末、KB国民(クンミン)銀行は「新入社員の研修」のうち、100キロ行軍プログラムを行った際、女性社員に避妊薬を勧めて物議をかもした。行軍時に生理で苦労しないようにした措置だが、かえって人権侵害論議へと広がった。

「新人教育」という名で行われる軍隊式点呼など、無理な訓練に社会新人の不満が大きい。先月就職ポータル「インクルート」が会員432人を対象にアンケートを行った結果、60%である261人は企業研修院への入所経験があった。このうち34%は、研修院教育を受けた後、入社を撤回したいと思ったり、実際に会社を辞めたと答えた。

新入社員らは、「すべての時間がびっしり詰まった隙間のない日程」(18%)、「集団教育など過度の団体生活強調」(12%)、「早い起床時間」(10%)などに不満を示した。彼らは入社当初からワラベル(仕事と生活のバランス)を崩す会社の強圧的教育方式を「パワハラ」にたとえた。

大手A社の関係者は、軍隊式新人教育が慣行的に受け継がれる理由について、「人を雇えば、会社もその人について知る必要があるのではないか」とし、「厳しい教育のために会社を辞めるという社員がいれば、早めにふるいにかける効果もある」と話した。B企業の人事担当者は、「一緒に仕事をするためには企業の哲学を共有する必要があるので、企業も多くの費用をかけて新人研修を行っているのだ」と主張し、「ただ、長距離行軍など無理なプログラムは無くすべきだという空気ができている」と明らかにした。

最近、与党「共に民主党」の申昌賢(シン・チャンヒョン)議員は、労働者の団結心高揚と体力鍛錬などの名で行われる軍隊式訓練プログラムを実施しないようにする内容の勤労基準法の改正案を代表発議した。申議員は、「従業員の自律性と人権を尊重する企業文化が定着されるべきだ」と強調した。


金守蓮 sykim@donga.com · 徐東一 dong@donga.com