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家族全員の同意で患者2人の延命治療を中止

家族全員の同意で患者2人の延命治療を中止

Posted February. 07, 2018 08:47,   

Updated February. 07, 2018 08:47

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4日、重症の難治性疾患でソウルのある大学病院に入院していた70代の患者Aさんの呼吸が苦しくなった。心肺蘇生や人工呼吸などの延命治療をすれば、Aさんの臨終をしばらく遅らせることができるが、症状が重く回復は不可能な状態だった。Aさんは延命治療を望まないと明らかにしていなかったが、家族は皆Aさんの苦痛を延ばすことは意味がないということで意見をまとめた。医療スタッフは家族全員の同意を得て、同日午後、Aさんの延命治療を中止した。

Aさんは、延命治療決定法の施行後、本人の意志でなく家族の延命治療代理決定権によって延命治療を中止した初の患者となった。法施行前にも病院ごとに自主的に作った「蘇生術放棄書」(DNR)に家族が代わって署名して延命治療を中止した事例があるが、これは法的手続きによるものではなかった。

保健福祉部が昨年10月23日から先月15日まで、ソウル大学病院など10ヵ所で延命治療決定制度のモデル事業を行った時も、家族の代理決定権は認められなかった。当時、延命治療を放棄した患者43人は皆、自分で延命治療の中止を望む延命治療計画書に署名した。

5日までに法施行によって延命治療を中止した患者はAさんを含めて2人。偶然にも2人の患者いずれも本人の意志でなく家族全員の同意を得て延命治療が中止された。同日までに本人が署名した延命治療計画書は12件、事前に延命治療中止の意思を明らかにした延命治療意向書は48件だった。

家族の代理決定権を認めるかどうかは医療界や宗教界などで賛否両論ある。2009年、大法院(最高裁)は、家族が患者の人工呼吸器を外すよう求めて起訴されたセブランス病院の事件で無罪を言い渡した。その後、13年に大統領直属の国家生命倫理審議委員会が、家族の代理決定権を認める立法を勧告し、16年1月、これを含む法が国会で可決された。


趙健熙 becom@donga.com