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火より恐ろしい有毒ガス、火災発生時の対処法は

火より恐ろしい有毒ガス、火災発生時の対処法は

Posted January. 29, 2018 08:41,   

Updated January. 29, 2018 09:36

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火災発生時、火よりも恐ろしいのは有毒ガスだ。

火災が起こると温度が上がり、息ができず普段より3倍ほど大きく息を吸い込む。有毒ガスが充満した状態でこのように息を吸うと、3回の呼吸だけで気を失う可能性がある。成均館(ソンギュングァン)大学応急医学科のソン・ヒョンゴン教授は、「老弱者や肺疾患患者の場合、10秒以内に意識を失う恐れがある」と話した。

提川スポーツセンターや密陽、世宗病院火災事件の犠牲者の多くも有毒ガスによって死亡した。火が出た時、有毒ガスを避けるにはどうすればいいのか。

まず、エレベーターには絶対乗ってはいけない。エレベーターは火災時、有毒ガスを運ぶ「煙突」の役割をする。停電で中に閉じ込められる恐れもある。密陽、世宗病院の火災時も、エレベーターに乗った6人が停電で止まったエレベーターに閉じ込められて窒息死した。階段を利用するが、下の階に煙がたまって避難できなければ、速やかに屋上に行かなければならない。

避難する時、体をできるだけ低くしなければならない。有毒ガスを含む熱い煙は上昇する性質がある。下であればあるほど相対的にきれいな空気ということだ。火災による煙は黒いのですぐに見分けがつく。脱出する時、室内の煙の高さに合わせて体を低くして走らなければならない。煙が充満していれば、床を這って移動する。この時、濡れたハンカチを鼻と口にあてるといい。スンシルサイバー大学消防防災学科のイ・チャンウ教授は、「ハンカチは煙をある程度防ぐだけでなく、有毒ガスの中に水溶性もあり除去できる」と指摘した。ハンカチがなければ布切れや毛布で顔と体を覆って避難しなければならない。

ドアを開けて別の空間に移動する時はドアの取っ手を握る前に手の甲をそっとあててみる。熱ければ、ドアの向こう側に火と煙があるということなので、別の空間に行かなければならない。もし避難路がなければ、煙が入ってこないようドアの隙間を濡らした服やふとんで塞ぎ、窓から避難するか救助を待つ。

外や屋上に出たら、できるだけ風が吹く方向に立って救助を待てば、有毒ガスの被害を防げる。救助された時、消防隊員に自分が最後に見た残された人と居場所を正確に教えなければならない。



李美智 image@donga.com