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ソウル大学病院が国内初の小児専用ホスピスを運営

ソウル大学病院が国内初の小児専用ホスピスを運営

Posted January. 10, 2018 09:01,   

Updated January. 10, 2018 09:26

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6月から末期判定を受けた小児がんや希少疾患の児童患者もホスピス医療を受けることができる。保健福祉部(福祉部)は、ソウル大学病院の小児病院を国内初の小児向けホスピス医療機関に指定し、6月から運営する。

ホスピスは、寿命の延長よりは痛みの軽減に、完治よりは緩和に焦点を合わせた患者管理を意味する。児童の癌細胞は、成人のものより速く、より致命的な部位で育つので、回復が難しく耐え難い痛みを伴う。それだけホスピスについての患者と家族のニーズが多い。

ソウル大学病院小児青少年科のキム・ミンソン教授チームの研究によると、癌、心血管疾患などの複合(2種類以上)の慢性疾患で死亡した19歳未満の患者は、年間1300人前後である。これは全体児童・青少年死亡者の3分の1に相当する。しかし、全国のホスピス専門機関81か所のうち、児童患者のための場所はない。成人患者より手間がかかる上、子供専門医療従事者を探すのが難しいからである。

福祉部は、ソウル大学病院で小児ホスピスのモデル事業を行った後、来年圏域別に4ヶ所を追加する計画である。関連健康保険の報酬を調整し、必要なら政府支援金を上乗せする予定である。ただ、成人ホスピスのように別途に区分された病棟に患者を集めて置くよりは、ホスピス人材が入院室を訪ねて行く「諮問型サービス」を適用する案が有力である。「ホスピスは臨終を準備するところ」という誤解と烙印を避けるためである。同じ理由で患者が死亡する直前に運ばれる「臨終室」も設置しない計画だ。子供の患者であるだけに、過去の生活を振り返るよりは、家族や友人との思い出を作るプログラムが中心となる。

小児ホスピスを利用できる疾患の種類は、「各種の小児希少疾患」でその範囲が広い。大人は癌、慢性肝硬変、慢性閉塞性呼吸器疾患、エイズ(後天性免疫不全症候群)の4つの疾患に限ってホスピスを利用できる。しかし、ホスピスが必要な小児患者の半数以上は、これに当たらない希少疾患である。カン・ミンギュ福祉部疾病政策課長は、「重症小児患者がホスピスを通じて尊厳と幸せに過ごす権利を享受すべきだ」と語った。



趙健熙 becom@donga.com · 金潤鍾 zozo@donga.com