17日、ソウル鍾路区(チョンノグ)にある光化門(クァンファムン)郵便局前は、午前9時前に、市民300人余りが詰めかけてきて従業員らが番号券を配った。釜山市中区(プサンシ・チュング)にある釜山郵便局前では、市民らが午前3、4時から切手を買うために長蛇の列を作った。
インターネット郵便局は午前9時の販売開始直後は「アクセス不可」の状態となった。オンライン販売用に準備した16万枚が販売開始から2時間後の午前11時20分ごろ完売した。郵政本部の関係者は、「普段はホームページへのアクセス人数が毎秒18人だったが、この日は1万6000人が集中した」と明らかにした。
全国の郵便局には、売れ残りの切手の数量と購入可能な販売店を問い合わせる電話が絶えなかった。ソーシャルネットワークサービス(SNS)は、「イニ切手」(「イニ」とは文在寅大統領の愛称)の購入認証写真と待機現状などがリアルタイムで中継された。
切手収集業者である「収集バンク・コリア」のキム・ジョンシク代表(53)は、「朴槿恵(パク・クンヘ)前大統領の記念切手の発行時は、ソウル中央郵便局前に50メートルほどの列ができたが、今日は200メートルを超えた。切手帳の場合は2万3000ウォンのものが、ネット上ではすでに14万ウォンで取引されている」と話した。郵政事業本部は同日から、「第19代大統領就任記念切手」の全紙(330ウォン)500万枚とシート(420ウォン)50万枚、記念切手帳3万2000部を販売した。今月9日の切手発行計画発表以来、事前申し込みが殺到し、買い溜めの動きが起きると、切手帳発行量を当初の2万部から3万2000部に増やした。
申東秦 shine@donga.com