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絶滅危惧種「ヒガシシナアジサシ」が2年連続で国内で繁殖

絶滅危惧種「ヒガシシナアジサシ」が2年連続で国内で繁殖

Posted August. 07, 2017 09:12,   

Updated August. 07, 2017 09:24

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世界の絶滅危惧種「ヒガシシナアジサシ」が韓国を訪れ、繁殖に成功したことが確認された。

6日、環境部と国立生態園によると、現在ヒガシシナアジサシの親鳥6匹が5〜7月に全羅南道霊光郡(チョンラナムド・ヨングァングン)の無人島で生息している。このうち1組が繁殖に成功する過程が、生態園の研究チームによって確認された。

ヒガシシナアジサシは、地球上に残っている個体数が100匹未満に推定されるほど「きわめて貴重な」鳥だ。世界自然保全連盟(IUCN)が、野生で絶滅危機に瀕している「緊急種」に分類したほど。実際、この63年間で一般の人はもとより、鳥の研究者にも発見されず、絶滅したものと推定された。

そのため生態に関する情報がほとんどない「神秘な鳥」だ。しかし、2000年、中国福建省馬祖 島で4組の繁殖個体が再び発見された後、中国の一部の島で、数少ない個体の繁殖が確認された。

そんなヒガシシナアジサシが昨年から、中国でなく、韓国を訪れ始めたのだ。昨年4月、生態園の自然環境調査中に、全南栄光の無人島で初めて発見された。当時、親鳥5匹のうち1組が繁殖に成功して雛1羽を育て、6月に繁殖地を去った。今年は昨年より2週間遅い5月初め、昨年訪れてきたこの島に戻ってきて、昨年と同様に、今年もヒガシシナアジサシ2組が卵を産んだ。

1組は孵化の過程で孵化に失敗し、他の1組は繁殖に成功して雛1匹を育てた後、7月中旬に繁殖地を去った。生態園研究チームは、「ヒガシシナアジサシの親鳥がウミネコの群れから雛を保護することはもちろんのこと、若い鳥を水辺に連れて来て生存能力を育て、飛行技を教える姿まで確認された」と説明した。

なぜヒガシシナアジサシは韓国に引き続きくるのだろうか?主な生息地が中国や東南アジアに限られた状況の中、中国などは、自然の毀損が多いので、餌が豊富で、人の出入りが制限された全南一帯の無人島を訪れることになったのだろうと、生態園は推論した。パク・ヨンジェ環境部自然生態政策課長は、「現在、国内の無人島のうち、保全価値の高いところは、特定島嶼に指定し、開発行為や狩猟などを制限している」と言い、「今年2月13日からヒガシシナアジサシ出現地域の出入りを禁止するなど、保全対策を推進めている」と明らかにした。



金潤鍾 zozo@donga.com