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「現在は段階的な資格拡大が最善」 タトゥーの合法化問題で施術医師が提言

「現在は段階的な資格拡大が最善」 タトゥーの合法化問題で施術医師が提言

Posted July. 22, 2017 09:43,   

Updated July. 22, 2017 09:50

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現行法上、タトゥーは違法という条項はない。しかし、「タトゥーは医療行為」と判決した25年前の最高裁の判例のため、今でも国内のほぼすべてのタトゥーは「違法」というレッテルがはられている。

これまでタトゥーを合法化しようとする試みが何度もあったが、医療界の反発でそのつど失敗した。タトゥー業界と医療界との立場は、今も平行線を走る。

「医師だけがタトゥーを施術できるように定めた現行法のため、タトゥーの需要者である大多数の国民が被害をうけざるを得ないのが現状だ」

13日に会った医師タトゥーイストのヴィンセント医院のチョ・ミョンシン院長(写真)は、タトゥー合法化を支持する。彼は18年前、タトゥー除去施術をしていたところ、タトゥーの魅力に嵌ってタトゥーの技術と絵を一歩遅れて学んだ。

チョ氏が提案した合法化案は、極めて具体的で現実的だ。まず、タトゥー施術の資格を看護師などの医療従事者に緩和し、再び准看護師にまで段階的に敷居を下げるというのが彼の考えだ。彼は、「タトゥーイストのための資格制度を別途作ることより、現実的に容易で、反発を最小限に抑えることができる」と言い、「このような対策なら、医療界でも反対は難しいだろう」と語った。

彼が「現実」を強調するのは、過去の政府での合法化失敗事例が大きな影響を及ぼした。第19代国会保健福祉委員長だった当時の新政治民主連合の金椿鎭(キム・チュンジン)議員は、タトゥーイストを陽性化する内容の「タトゥー士法」案を発議し、そのため国会公聴会まで開かれた。政府も規制改革と雇用創出のために、タトゥー合法化を積極的に検討した。保健福祉部は、傘下機関に国内タトゥーの実態に関する外部研究委託まで任せた。しかし、結局法案は反対世論を超えず廃棄となった。金元議員は、「国会議員、福祉部長官、大統領府の首席まで会って、一つ一つ説得した結果、かなりの進展があったが、結局、社会的反対世論がネックとなった」と振り返った。

チョ院長は、「一度ですべてのタトゥーイストが満足する合法化は現実的に難しい。反対世論を説得するためには、段階的に一つずつ解決していかなければならない」と語った。また、医療界を狙って、「代案なしにタトゥーの合法化に反対ばかりせず、真剣に悩んでみるべきだ」と批判した。



金鎬卿 kimhk@donga.com