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米国防総省、「北朝鮮のICBM級ミサイル、正確な攻撃能力はない」

米国防総省、「北朝鮮のICBM級ミサイル、正確な攻撃能力はない」

Posted July. 20, 2017 11:13,   

Updated July. 20, 2017 11:26

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米国防総省が、4日に発射された北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級「火星(ファソン)14」が大気圏再突入後に目標を攻撃するための誘導技術について、「まだ未完成の段階」という評価を下した。

ポール・セルヴァ米統合参謀本部副議長は18日(現地時間)、上院軍事委の公聴会に出席して、「北朝鮮が弾道ミサイルを米本土まで飛ばす能力はある」としつつも、「本土の攻撃に必要な誘導および統制能力を立証しなければならない状況だ」と強調した。

これは11日、徐薫(ソ・フン)国家情報院長が国会情報委で、「北朝鮮は終末誘導技術をまだ確保していないと見ている」と報告したことと同じ脈絡だ。誘導技術がなければ、北朝鮮の主張どおり大気圏再突入技術を確保しても、正確な目標攻撃は不可能だ。

ただミサイル専門家たちは、北朝鮮の技術開発の速度を考えて、早ければ年内、遅くとも2~3年内に関連技術を確保すると見ている。セルヴァ副議長も、ジェームズ・インホフ上院議員が「北朝鮮の誘導および統制能力は大いに劣っているのではないのではないか」と指摘すると、「そうだ」と答えた。

しかし、誘導技術がなくても射程距離が十分なら軍事的に脅威になるという分析もある。ミサイル防衛を研究するマイケル・エルマン氏は、「射程距離が9000キロ以上のICBMは誘導技術がない場合、かえって迎撃が難しい」とし、「大気圏再突入技術を確保したかが、むしろ重要な変数」と強調した。

 

一方、セルヴァ副議長は、「ミサイル配備と関連して情報当局の監視能力は信頼できない」とし、「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長と彼の軍隊は偽装と隠蔽に非常に長けている」と指摘した。



朴庭勳 sunshade@donga.com