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大統領選挙の時のように…トランプ大統領を称えたロシア

大統領選挙の時のように…トランプ大統領を称えたロシア

Posted July. 11, 2017 09:49,   

Updated July. 11, 2017 09:55

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「1945年4月、ドイツのエルベ川でロシアの赤軍と米軍が会ってファシズムから欧州を自由にした、あの出会いに似ている」

ロシア紙「モスコフスキー・コムソモレツ」は7日、ドイツ・ハンブルグで開かれた米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の初の首脳会談を「歴史的な会談」と評価した。そして「両国は半世紀以上の間、世界の運命を決めてきた」と強調した。当時、第2次世界大戦の敗戦国であるドイツで両国の首脳が初めて会ったことを強調して目の上のこぶであるドイツを批判し、米国にラブコールを送る巧妙な比喩だった。

国家の統制を受けるロシアのメディアは、米ロ首脳の初の出会いが136分間の長い会談となり世界の注目を浴びると、大きく取り上げた。国営放送「ロシア1」の週末の代表的な時事番組「60分」でパネラーたちは、「ロシアが世界の中心であることが如実にあらわれた」と意味づけた。

ロシアメディアは、トランプ大統領が就任後、ロシアとの接触疑惑を受けたマイケル・フリン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を見捨て、ロシアが支援するシリア政府軍をミサイルで攻撃すると、トランプ大統領を批判と嘲弄の対象として扱った。しかし、先週末からトランプ大統領について言及するロシアメディアの基調は、昨年の大統領選当時、米国史上最高の大統領候補と称えた時と似てきた。

プーチン大統領は会談直後、「テレビで見たトランプ大統領と実際に会ったトランプ大統領は全く違った」と満足感を示した。ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官も9日、ロシア国営放送とのインタビューで、「トランプ大統領とプーチン大統領のうち誰が勝ったかと尋ねてはならない。両者とも勝った。プーチン大統領が今回の会談でとても満足したことだけは確かだ」と話した。また、「プーチン大統領は宴会の時、トランプ大統領の夫人メラニア氏の隣に座って、男女平等と経済への女性参加について多くの会話を交わした」と説明した。

ゴルバチョフ元大統領は9日、イタリアメディアのインタビューで、「米国のレーガン元大統領とレイキャビク会談で、軍備縮小を話し合ったことを思い出した」とし、「当時も米国では私との対話をよく思わない人が多かった。プーチン大統領は屈することなく対話を続けていかなければならない」と助言した。

米ロ関係に順風が吹くと、欧州では不快なムードが歴然としている。ドイツ紙「シュトゥットガルター・ツァイトゥング」は、「トランプ大統領がプーチン大統領とサイバーセキュリティを議論することは、まるで警察が銀行泥棒との機構を作るようなものだ」と強く批判した。



董正民 ditto@donga.com