シリア中央銀行は、2日からアサド大統領の肖像画が描かれた2000シリア・ポンド紙幣の流通を開始させたと、国営サナ通信に明らかにした。既存の最高額紙幣1000シリア・ポンドよりも2倍高い新2000シリア・ポンド紙幣は、昨年すでに印刷を終えていたが、内戦状況と為替レートの変動を考慮し、今が適時と判断して流通させたと、中央銀行は明らかにした。
アサド大統領が今回、最高額の新紙幣に自分の肖像画を入れたのは、内戦で優位を占めている状況で存在感を確実にし、父親に続き独裁体制を強化するためと見える。
シリア・ポンド紙幣の価値は内戦前の2010年には1ドル=47シリア・ポンドだったが、今は1ドル=500シリア・ポンドに暴落した。
趙東住 djc@donga.com