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英自爆テロ、容疑者の弟がISとのつながりを自白

英自爆テロ、容疑者の弟がISとのつながりを自白

Posted May. 26, 2017 08:41,   

Updated May. 26, 2017 08:43

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英国のマンチェスターのコンサート会場で起きた自爆テロの実行犯のサルマン・アベディ容疑者の弟のハシェム・アベディ容疑者(18)が、「兄と私はイスラム国(IS)に所属している」と自白したと、AP通信が25日付で伝えた。

テロが発生した直後、リビアのトリポリで拘束されたハシェム容疑者は、取り調べを受け、「マンチェスターのテロ計画をすべて知っていた。追加攻撃も準備中だった」と明らかにしたという。リビアの対テロ捜査局は、サルマン容疑者の父親のラマダン容疑者も拘束して取り調べている。ハシェム容疑者は先月に英国を離れてリビアに到着し、その後毎日、電話などでサルマン容疑者と接触した。サルマン容疑者の家族はアルカイダのアブ・アナス・アリビ幹部の家族と親しいという。

英国と米国、リビアの捜査当局は、今回の爆弾テロがISの組織的な計画によって実行されたと見て背後を追っている。

 

サルマン容疑者は先週、リビアに行ってきたという。家族に会うという理由だったが、テロを準備するための訪問である可能性が高い。米英の情報機関は最近、サルマン容疑者がリビアだけでなくシリアを訪問した可能性が高く、海外でテロリストの訓練を受けたと見ている。英国警察と情報当局が25日、2人の男性を逮捕し、今回の事件に関連した逮捕者は8人となった。警察はこの過程で爆発物を発見し、そのうち一つを爆破処理した。

米紙ニューヨーク・タイムズが24日に公開した写真によると、サルマン容疑者が今回のテロに使った爆弾は金属箱にナットや釘が詰められていたことが分かった。サルマン容疑者はこの爆弾を青色のかばんの中に入れて現場に行ったことが確認された。

こうした中、米放送局NBCがサルマン容疑者の個人情報を連日報道し、ニューヨーク・タイムズが爆弾の写真まで公開すると、英政府は米国が共有する情報を流出していると激怒した。英国の対テロ専門家は、「少なくとも容疑者の名前と個人情報は、36時間は秘密が守られてこそ奇襲的に親族や友人などを通じて情報を把握できるのに、情報が漏れている」と指摘した。英国のラッド内相は、「このような流出は再び起きてはならない」と批判した。

英国のテリーザ・メイ首相は25日、ベルギー・ブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で米国のトランプ大統領に抗議メッセージを伝える予定だと、英紙ガーディアンが報じた。フランスのコロン内相も24日、自国のニュース番組に出演し、「サルマン容疑者がリビアだけでなく最近シリアにも行ったという話を英国の情報機関から聞いた」と話し、英国政府を当惑させた。



董正民 ditto@donga.com