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危機のトランプ大統領、FBI捜査への圧力疑惑で波紋

危機のトランプ大統領、FBI捜査への圧力疑惑で波紋

Posted May. 18, 2017 08:35,   

Updated May. 18, 2017 08:36

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米国のトランプ大統領が連邦捜査局(FBI)に、ロシアの大統領選介入と内通疑惑の捜査の中止を要求したという主張が提起され、1月の就任後最大の政治危機に直面した。トランプ大統領は、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)関連の機密情報をロシアに提供したという疑惑まで持たれており、最悪の場合、弾劾の危機に直面する可能性も排除できなくなった。来月に予定された文在寅(ムン・ジェイン)大統領との初の韓米首脳会談や北朝鮮核問題の対処のための韓米協力だけでなく、近々の特使訪問にまで影響を与える恐れがあると懸念されている。

米紙ニューヨーク・タイムズは16日(現地時間)、トランプ大統領が2月14日、ホワイトハウスの執務室でコミーFBI長官(当時)に会ってFBIが捜査中のロシア疑惑事件と関連して、「この件について何もしないでほしい(let this go)」と言ったと、コミー氏の側近の話を引用して報じた。コミー氏は面談直後、トランプ大統領との会話を2ページにわたってメモし、同紙はコミー氏の側近を通じてメモの内容を確認したと明らかにした。コミー氏は、ロシア疑惑捜査をめぐるトランプ大統領との葛藤の末、今月9日に更迭された。

 

ホワイトハウスは声明を出し、「ニューヨーク・タイムズが報道したメモは、トランプ大統領とコミー氏の会話を真剣にまたは正確に伝えていない」と一蹴した。しかし、政界の一部では、今回の事件を「第2のウォーターゲート事件」(ニクソン元大統領のライバル党盗聴事件)と見て、特別検察官の導入と弾劾推進を主張している。共和党重鎮のジョン・マケイン上院軍事委員長は記者団に対して、「波紋がウォーターゲートの規模に達している」と憂慮した。



李承憲 ddr@donga.com