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トランプ大統領、「THAAD費用は米負担」を表明したマクマスター補佐官に激怒

トランプ大統領、「THAAD費用は米負担」を表明したマクマスター補佐官に激怒

Posted May. 11, 2017 08:35,   

Updated May. 11, 2017 08:37

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米政権内で「成熟(The Axis of Adults)」の一人として通じ、トランプ政権のドタバタの外交・安全保障政策を管理してきたことで評価されているマクマスター大統領補佐官が、高高度防衛ミサイル(THAAD)費用負担問題をめぐってトランプ大統領と衝突した。伝統的友好国との関係を重視して安全保障戦略を立てるマクマスター氏が、選挙の時から新孤立主義を主張しているトランプ氏やその側近と衝突しているという。

ブルームバーグ通信は8日、THAAD費用を米国が負担するという既存合意を順守すると明らかにしたマクマスター氏が、トランプ氏の怒りを買ったと伝えた。

 

マクマスター氏は先月30日、FOXニュースに出演し、「再交渉があるまでは(既存のTHAAD協議内容は)有効だ。米国が言った言葉は守る」と強調した。同通信によると、トランプ氏はマクマスター氏が合意内容を守るとインタビューで答えたという新聞記事を読んで「激怒(livid)」し、マクマスター氏に電話をかけて怒鳴りつけた。マクマスター氏は、「私が最も嫌うことは、大統領の言葉を否定することだ」と慎重に立場を表明したが、トランプ氏の怒りを静めるには力不足だった。

 

同盟国との関係を「取引(transactional)」と認識し、突出発言を日常的にするトランプ氏の傾向を考えると、マクマスター氏とトランプ氏の対立は今後も続く可能性が高い。フォーリン・ポリシー誌は、「(トランプ氏の同盟国への否定的な発言は)マクマスター氏をどうすることもできなくさせる。(同盟国と)良くない感情を解きながら、同時に自分のボスを批判してはならないためだ」と指摘した。

トランプ氏は最近、私的な席でマクマスター氏を任命したことを後悔するとまで言ったという。マクマスター氏を前にして、「私の政策を台無しにする将軍」と言ったこともあるという。政権内で依然として健在な「米国第一主義」の先鋒、スティーブ・バノン首席戦略官と前任のマイケル・フリン氏の影響力が、マクマスター氏を困らせているという分析もある。ブルームバーグは、マクマスター氏が、フリン氏が国家安全保障会議(NSC)に任命した人々を解任しようとしたが、バノン氏やジャレッド・クシュナー氏らの反対に遭い、人事で自分の考えを貫徹することに限界を露呈していると伝えた。



韓基渽 record@donga.com