Go to contents

ジャブを飛ばす金正恩氏、びくともしないトランプ氏

ジャブを飛ばす金正恩氏、びくともしないトランプ氏

Posted April. 17, 2017 08:24,   

Updated April. 17, 2017 08:25

한국어

北朝鮮が16日午前6時20分頃、咸鏡南道新浦(ハムギョンナムド・シンポ)付近で弾道ミサイル1発を発射したが、発射直後に空中で爆発したと、軍当局が明らかにした。

前日(15日)、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)など中長距離戦略兵器を総動員した太陽節(金日成生誕日)の軍事パレードに続き、米国のペンス副大統領の訪韓日を狙った対米武力示威と見える。軍関係者は、「ミサイルの機種と爆発原因を分析中」とし、「5日に同じ場所から東海(トンヘ、日本海)上に発射され、約60キロ飛翔したミサイルと同一の機種と推定される」と話した。軍は2つのミサイルいずれもKN15(北極星2型)の可能性があると見ている。5日に続き実験発射を試みたが、推進体の欠陥などで失敗したと見られている。米太平洋司令部は、北朝鮮が発射したミサイルがICBMではないと発表した。

金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が核実験でなくミサイル挑発を選んだのは、米中首脳会談後に本格化したトランプ政権の高強度の対北圧迫に影響を受けたと見える。最近のシリアとアフガニスタンの空爆のようにトランプ政権の対北軍事オプションの実行の可能性をプレッシャーに感じて挑発の程度を調節した可能性があるということだ。軍は、北朝鮮が25日(人民軍創建記念日)を控え、ミサイル発射や核実験など挑発の可能性に備えて、動きを注視している。

大統領府は同日、金寛鎮(キム・グァンジン)大統領府国家安保室長を中心に国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開き、北朝鮮のミサイル発射状況を分析し、対策を協議した。韓米両国は今月末、ワシントンで第11回統合防衛対話(KIDD)を開き、北朝鮮の核・ミサイルへの対応を協議する予定だ。

米フロリダ州の「マー・ア・ラゴ」で復活節の休暇を過ごしたトランプ大統領は、マティス国防長官から電話で北朝鮮ミサイル発射の報告を受けたが、「普段と違って」特別な言及はなかったという。

米政治メディア「ポリティコ」などは、「北朝鮮が(6回目の核実験というアッパーカットの代わりに)ミサイル実験挑発というジャブをペンス副大統領の訪韓に合わせて飛ばした。トランプ大統領の要求に素直に従わないという反抗の意志を示した」と報じた。



윤상호군사전문기자 bookum90@donga.comysh1005@donga.com